無能なナナ / 原作:るーすぼーい、作画:古屋庵 1巻 感想

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「人類の敵」と呼ばれる謎の敵に対抗するため、様々な能力を持った者たちが集められたとある学校。そこでは選ばれた能力者達が日々訓練に明け暮れていた。

ある日、転入してきた少女、柊ナナ。彼女は心が読める能力の持ち主。

隣の席になった中島ナナオに近付くナナ。無能力と呼ばれからかわれるナナオと仲良くなろうとするが、それにはとある理由があった…。

【感想】

人類の敵と戦うために集められた、能力者達の話、と思いきや、1話後半でどんでん返し。

若干のネタバレになりそうですが、これを書かないと感想も何もないので書きますが…。


実は人類の敵と呼ばれているのは、集められたその能力者達。彼・彼女らにその自覚はありませんが、その能力はいずれ人類に害を与えると言われています。

というのも過去、能力者と人類との戦争のようなものがあり、その時は人類が打ち勝ったもののまだ能力者は産まれ続けており、人類側はその能力者達を管理し抹殺するためにとある学校に集めていました。

そこで抹殺のために送り込んだのが、ナナ。ナナは無能力ですが、正体がバレないようにひっそりと一人ずつ、学校の能力者達を消していきます。

というストーリー。主人公かな、と思っていたいじめられっこの中島ナナオは早々にリタイアし、実は本当の主人公はナナと一緒に転校してきた小野寺キョウヤという男。

小野寺は続く能力者の失踪を不審に思い、ナナに対峙します。

正体を隠しながら、無能力者が能力者を殺していき、その不審死を暴こうとする主人公の物語。

閉鎖空間で行われる心理バトルで、設定としては面白いです。ただ能力者の管理体制や、ナナ一人を送り込んで責任を押しつける国家側のやり方はどうも引っかかるところはあり。

そんなヤバい任務なら国はもっと本腰入れなきゃマズくない?って気もします。

どうせなら国からの命令と言うよりも不可抗力でそうなってしまった…という流れの方がすっきりします。

こういう場合、ナナのような暗殺者を育てる機関があってそれなりの組織として機能しているものだと思いますが、あくまで国側の話はなく、学校内で行われるナナvs能力者という構図。まあ、そう振り切るならそれはそれで良いのかなという気もします。

ナナの暗殺については突き詰めていくと矛盾点もあるようですが、さっと読んだ限りではそこまで引っかからなかったので個人的には気にならず。
ナナが淡々と任務を遂行していく様は恐ろしく、いつも笑顔でいることとのギャップが良いキャラだなあと感じますね。

ただ、どうも緊張感が少し弱いのは絵やコマ割やセリフ回しが理由かなと思いつつ…。でもガンガン系列のサスペンスはだいたいどれもこのような雰囲気なので、レーベルで判断できるところではあります。

1話の捻った構成は良かったのですが、全体通して読むと少し乗り切れなかったなあ、という気持ちです。

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