呪術廻戦 / 芥見下々 5巻 感想 【ネタバレあり】

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虎杖vs東堂。東堂に気に入られてしまった虎杖は戸惑いながらも戦闘へ。東堂は京都校の仲間を追い払い、1vs1の勝負へ。虎杖の戦い方について助言も交えながら、二人は更なる高みへ上るために拳を交える。

真希vs三輪。真希は4級でありながらその身体能力で三輪を圧倒。刀を奪い取りその場は決着。棘のフェイクの電話により三輪はリタイア。

野薔薇vs西宮。お互いが尊敬する禪院姉妹だが、真希を尊敬する野薔薇と真依を尊敬する西宮で思いがぶつかりヒートアップ。二人は舌戦を繰り広げながらのバトル。一枚上手をいく野薔薇だったが、横から真依の攻撃がヒットし、野薔薇はリタイア。

パンダvsメカ丸。メカ丸の本体は別にあり、体が不自由で不本意ながらこの体で戦っている。発せられる大砲は超強力な破壊力だった。
対する、呪骸であるパンダは核を三つ持っており、その核によって戦闘スタイルを変えることが出来る。その一つ、ゴリラ核のパワーはメカ丸を圧倒し、一撃でメカ丸を戦闘不能に。普通の日常を普通の体で送りたいというメカ丸の純粋な思いに、パンダは優しく声を掛けた。

真希vs真依。呪術師の家計である禪院家だが、真希は呪いが見えず呪力もない。家を飛び出した真希は高専で自分の才能を発揮させていた。対して、呪力はあるが身体能力が真希に劣る真依は、真希にコンプレックスを抱いていた。家を出た真希を恨みながら嫌々ながら呪術師の道へ、真希と同じ道へ進んだ真依。
戦いは真希の勝利に終わる。二人はすれ違いながらも、戦いを通じて一つ、心を通わせることが出来た。

三輪を眠らせた棘。ボス呪霊の気配を察知しその姿を発見するが、その瞬間、呪霊は灰に。その奥から出てきたのは、夏油の元にいた花御だった。

【感想】

この巻はキャラのプロフィール代わりの巻ですね。だいたいは大きい戦いが始まってから一人ずつ明かされていくものですが、ここで一気にそれぞれのキャラの特徴がわかったので、これからの戦闘はより肉付けされるて良くなるなと思います。

しかし京都校は強烈なキャラが多いこと…。東堂は存在がギャグ。妄想でしっかり2ページ使うってそりゃすごいよ東堂さん。しかも虎杖を認めたやいなやアドバイスまで与えて、素晴らしい人だ。でも二人とも、ハンターみたいなノリで戦いなさんな…。

印象に残ったのはパンダvsメカ丸。パンダとメカという、この二人のビジュアルが既によくわからないですが、終わってみると少しセンチな雰囲気で…姿が人間じゃないもの同士、分かり合えるというちょっと良い話で終わったのが予想外でよかった。

野薔薇と西宮は口悪すぎです。もっと分かり合えるでしょうに、二人ともヒステリック過ぎて、男勝りというにもあまりに品がないですねえ…。戦い自体は素晴らしいんですが。

戦闘シーンが多い巻ですが、線が荒い割に動きは分かり易く、状況を飲み込みやすいのは良いところ。近接戦闘はだいたい何やってるのかわからなくなることが多いのですが、そうなりがちな絵柄だと思いきやその辺は上手。

そしてラストはやはり、来ましたね。ボス呪霊がぐるんっとやられた瞬間、おっ…?と思ったら見開きの登場にびっくり。これはいい引き。これぞ少年漫画という展開で、次巻も楽しみ。

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