呪術廻戦 / 芥見下々 4巻 感想 【ネタバレあり】

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虎杖vs順平。抵抗する順平に対し虎杖は順平を説得。母親が殺されたことを聞き、高専への入学を進めるが、そこへ真人が。

虎杖を退け、順平に術式をかけ肉体の形を変形、虎杖を襲わせる。無理矢理形を変えられた順平は呆気なく死んでしまう。呪いに対して心底嫌気が差した虎杖は怒りを顕わにする。

宿儺を宿す虎杖は魂の輪郭を感じやすく、真人に物理攻撃を与えられる。また、真人が虎杖の魂に触れようとすると宿儺の怒りを買ってしまう。真人にとって天敵となりうる虎杖。そこへ七海が駆けつける。

2vs1の攻防。真人の領域展開を受ける七海だが、虎杖が外から領域展開の内側へ。宿儺の魂に触れてしまった真人は宿儺から攻撃を受けそれが致命傷となる。負けを悟り真人は逃げることを選択した。

京都校との交流会。お互い顔合わせをし、そこへ虎杖も合流し姉妹校交流会が始まる。種目は団体戦の呪霊討伐レース。ボス呪霊を先に倒した方が勝利。しかし、京都校は学長の指示でターゲットを虎杖に定めていた。
レース開始早々、東堂と出会す東京組。虎杖を置き、東堂との一騎打ちとなる。

【感想】

真人戦は一旦終了。順平の結末は呆気なく、悲しい最期でしたね…。数話しか出番のなかった彼は結局救われることもなく終了してしまいました。
真人に唆され、呪いに体を預けてしまった報いとは言え、精神の弱った状態でこの仕打ちは如何ともし難い。他人を見下し自分だけ分かった気になっていた順平ですが、虎杖の言うとおり「自分が正しいと思いたいだけ」これに尽きます。もっと自分を顧みる強さがあれば…。
エピローグでの、順平をいじめていた生徒と担任との会話。このフォローがあったことで少しはこの物語にも救いがあったかな。しかし、真人も逃げ切ったので、虎杖はこのことをしっかり胸に刻んで欲しいところです。

真人vs虎杖については宿儺を宿していることがアドバンテージとなった虎杖の勝利。順平を殺されたときの虎杖の迫力は筆舌に尽くしがたい。

結果逃げられてしまうわけですが、呪術師として戦い、初めて人を殺した虎杖。呪われていたとはいえ、それが正しい判断だったのか、自分が手を下す側になって葛藤する虎杖と七海との会話は、読者にも重くのしかかってきますね。

そして姉妹校交流会。虎杖のサプライズ失敗は全て五条先生のせい。かわいそうに…。

東京校と京都校、呪術師の自己紹介のような形になるこの交流会はただの交流で終わるのか、ハプニングが起こるのか、呪いの動きはここに絡んでくるのか。虎杖が狙われるようですが、どう展開するにせよ、魅力的なキャラが入り乱れるこの企画は楽しみ。呪術に関してもまだよくわからないままで、戦闘を通じて理解が深まっていくスタイルなのでちょうど良い機会と思って読み進めます。