呪術廻戦 / 芥見下々 1巻 感想

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高校一年の虎杖悠仁。オカ研に所属しているが、元は陸上部で体力や運動能力は人一倍あった。
祖父が病気で入院しており、その見舞いのために早く帰りたいが為のオカ研だったが、居心地は良く高校生活はそれなりに楽しく過ごしている。

しかし、祖父は亡くなってしまう。悲しみに暮れる間もなく、一人の男が虎杖に近付く。学校に保管してあったはずの呪物がなくなり、それを虎杖が持っているのではとのことだった。しかし、その呪物は既にオカ研の部長に渡しており、今日まさにその封印を解くところだという。

呪物を取り返しにきた男、伏黒は慌てて学校に行くも既に遅く、化け物がオカ研の二人を襲っていた。呪術でしか払えないという化け物に対し苦戦する伏黒。見かねた虎杖も応戦するが通常の人間では歯が立たない。そこで、虎杖は呪力の源であるその呪物「両面宿儺」の指を食べてしまう。

化け物を一撃で祓い、呪いに飲み込まれたかと思われた虎杖だが、虎杖の強烈な力は宿儺も抑え込むほどだった。

宿儺の指は全部で20本。簡単には壊せず、強力な呪いがかかっている。本当なら宿儺を取り込んだ虎杖は即死刑だが、宿儺をすべて取り込むことを条件に執行猶予となった。

虎杖は呪術専門の学校に転入し呪術を学びながら、宿儺探しを始める。

【感想】

現在放映中のアニメが人気の今作、前々からそれなりに話題になってましたが、タイミングが合ったのでまとめて読みます。

単刀直入に、面白い。1話がこういった終わり方をするのは、ジャンプ連載のイメージとは違いました。ダークな雰囲気というのは明らかに鬼滅よりも上。どちらかというとHUNTER×HUNTERに近いような。粗めの線も雰囲気が似てる要因。

体力バカの主人公、虎杖が最強の呪いを食ってしまい、生かすか殺すかという話になり生きるためにはやらざるを得ないという虎杖の奮闘物語。正直1巻では呪力や呪術、敵の正体など詳しいことはあまり説明されておらず、これからもゆっくりしていくのかなあというくらいのペース。その割には不思議と説明不足になっておらず、キャラも増えましたが情報は多すぎず少なすぎず、いいバランスで進みます。

急に訳の分からない環境に放り込まれた虎杖は、謂わば読者も同じで、いきなりあれこれこの世界の設定を言われても困ってしまうわけで。そこを虎杖の視点で初めから終わりまでじっくり描いてくれているおかげで、「分からないことは分からなくてもいい、だって説明してないじゃん」と言う一種の開き直りのような感覚で逆に安心して読み進められます。
これが、良く転ぶか悪く転ぶかは描き手の実力でしょうけれど、個人的には上手い方に転がってくれた気がします。ちょっと物足りなく感じてしまうとしたら、この点でしょうね。

呪いを取り込んだ状態の主人公、というのは何となくBLEACHを重ねるところもありますが、間違いなく面白さは保証されている設定だと確信できますね。
あとはストーリーをこの後どう動かしてい くかというところですが、1巻ではあまり見えてきません。でもこれだけ丁寧に描かれているのであまり心配がないというのも嬉しい話。

後半は早速のピンチを迎えますが、ここで少年漫画的展開を見せ1巻は終わり。またぎ方も素晴らしいので、2巻も期待です。