命がけでもたりないのさ / 大柴健 1巻 感想

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自分の熱くなれる青春を探す女子高生、加賀美唯華。父親はレーサーで、愛車はGT-RのR34。しかし、数年前事故により亡くなってしまっている。
父親が車に熱くなっていたように、自分も熱くなれるものを見つけたい、そして人生を謳歌している姿を父親に見せたいという気持ちを持っていた。

ある日校舎を歩いていると偶然、ゲーム研究部の部室に辿り着く。ゲーム好きの友人が入部しようとしたところ、入部試験で落とされたという。覗いてみると、レースゲームをしているようで、部員は二人。

仮想でも車に乗れるかもと思い部室に入るが、ゲームを馬鹿にしている唯華に部長が怒り対戦をする流れに。

初めてプレイするVRレースゲームの臨場感、対人対戦の緊迫感と奥の深さに魅せられ、ゲーム終了時には入部をしたいと思えるほどに。

楽しめることが見つかった唯華。それはくしくも父親と同じ「車」だった。

【感想】

レースゲームによるeスポーツ漫画。学生の青春スポ魂漫画という方が正しいかも。

主人公はお気楽で明るい性格。境遇は悲しいですが、ポジティブな良い性格です。少し馬鹿っぽいので周りは大変そうですが…。笑

 

命がけでもたりないのさ 1巻

 

命がけでもたりないのさ 1巻

入部するゲーム部には部員が二人。生徒会から目を付けられており、そもそも部員が足りず、部として成立してないのでよくある部活ものを踏襲しています。

主人公のバックグラウンドが全面に出ている1話で、まとまりはかなり良かったです。

 

命がけでもたりないのさ 1巻

 

命がけでもたりないのさ 1巻

 

命がけでもたりないのさ 1巻

2話以降は部活としての目標、課題が描かれます。主人公だけでなく、部長に大きな課題があり、まずはそこをクリアにするというところから。

主人公はぶっつけで成果を発揮し、運転技術に関しては父親からの才能を受け継いでいてそれなりの能力があることがわかります。それに対応する知識はありませんが、経験を積んで成長していく…という感じでしょうか。
3話でのその能力の見せ場はちょっとやり過ぎている気もしましたが…笑

物語自体はベタですが、明るく前向きな雰囲気があり部活漫画としては読みやすいです。
絵がかなり綺麗でレース中の迫力は中々。あと女の子がかわいい。

本格的なeスポーツ漫画を期待すると少し物足りない気もしますが、部活物の少年漫画の括りとしては王道で面白いです。

 

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