ぼくらの血盟 / かかずかず 1巻 感想

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ある青年が化け物に襲われているところを助ける兄弟、兄の緋月シンと弟のコウ。

吸血鬼が世に蔓延る時代。
孤児だったシンは吸血鬼の王の家に引き取られ育てられた。後にコウも産まれ幸せに過ごしていたが、ある日現れた吸血鬼に親を殺されてしまう。シンは吸血鬼界に伝わる血盟でコウに血を与え続けることで、コウを守ることを誓う。

吸血鬼であるコウとその従僕となったシンは、人間と吸血鬼の共存を目的とし、人間に害をなす吸血獣を退治していた。

【感想】

吸血獣退治をする、吸血鬼と人間の兄弟を描くダークファンタジー。

始まりはある被害者の一件の解決から。その話に兄弟の成り行きや設定が詰め込まれています。エピソードとしてはスタンダードですが、この回想シーンの話を1話にした方が良かったのでは…という気持ちはあります。
まあでもタイトルにも使われている「血盟」の見せ場は回想の場面では使われていないようなので、この1話のようなシチュエーションの方がインパクトは出るので良いのかなあとは思います。ただ設定が飲み込みにくいのは難点ですね。

吸血獣退治をメインとしているようですが、全体的な目標がぼやっとしているので早い段階で道筋を立ててもらいたかったというのはありますねえ。ちまちま悪い吸血鬼・吸血獣を倒す、というのも個々のエピソードが魅力的であれば良いのですが、そもそも後半は二人の絆を描く物語となっており、それもちょっと弱いのでなんだかバランスが悪いような…。あと吸血鬼との共存とは吸血獣の退治で果たされるんですかね…?

また、親を殺した長髪の吸血鬼、このキャラが割と重要だと思うのですが、1話の回想後は全く出てこないので何だか惜しい。2話がおまけ話みたいな内容なので余計に。

いまいち世界全体の吸血鬼の境遇や設定がピンと来ず、乗り切れなかった感があります。

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