トリリオンゲーム / 原作:稲垣理一郎、作画:池上遼一 1巻 感想

トリリオンゲーム / 原作:稲垣理一郎、作画:池上遼一 1巻 感想

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4.0

世界長者番付でTOP10入りした、ハルとガク。そんな二人の過去の物語。

対人が苦手で冴えない大学生、ガク。パソコンが得意だが面接が大の苦手で、就活も落ち続け、先行きが見えなかった。対してコミュ力が高く受ける試験はことごとく合格のハル。

そんな二人は中学からの友人。二人は本命である「ドラゴンバンク」という会社の面接へと足を運んだ。

ガチガチに緊張し完全に失敗してしまったガク。対して巧みな話術でその場を盛り上げ面接を自分の独壇場にまで仕立て上げたハル。
そんな二人をドラゴンバンクの社長令嬢、桐花は見ていた。ガクを貶しハルを持ち上げる面接官たちだったが、桐花だけは二人の本質の能力を見抜いていた。
結果、ハルは合格したが、ガクは不合格だった。

ガクはその後は清掃会社で働いていたが、ある日の現場はあのドラゴンバンク。そこへ現れたのは、ハルだった。しかも清掃会社の作業員として。見えるはドラゴンバンク社長室。ハルは桐花に向けて宣戦布告を行った。

ドラゴンバンクは入る会社ではない、「買う」会社だと。一兆$稼いで全てを手に入れると豪語するハル。二人のトリリオンゲームが始まる。

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【感想】

話術と行動力に長けたハルと、エンジニアとして実力のあるガクがタッグを組んで大金持ちを目指す起業物語。

原作は、アイシールド21やDr.STONEの稲垣理一郎さん、作画はベテランの池上遼一さんということでこちらも素晴らしいタッグ。

荒々しくて少しシュールな画風ですが、会話劇にも関わらず構図や見せ方に迫力があり、最後まで読ませます。

冒頭で既に勝ち組となった二人が描かれるため、ゴールには既に到達しているということがわかります。遡るように二人の成功体験が綴られるといった流れ。

ハルの話術とコミュニケーション力は一流企業にも認められるほどのもので、ただし実務に関しての能力は皆無。
逆にガクはコミュ障で行動力にも欠けるタイプですが、パソコンの腕前はプロ。
まさにジョブズとウォズの関係なわけで、秀でた能力を持つ二人がお互いを補い合いながら困難に向かっていくというサクセスストーリー。

貧乏な状態からの一歩目で苦戦する二人ですが、まず目を付けてもらうために出場したハッカー大会で、とある方法で投資家たちに目を向けさせる作戦。ガクのプログラミング技術とハルの行動力でポイントを重ねていく様子は圧巻。

起業モノというとこの間「スタンドUPスタート」の記事を書きましたが、あちらは起業を促進させる主人公の話。こちらは起業をする本人たちの話。マニュアル本にはなりませんが、エンタメとしては十分の面白さ。

タイプは違えど中学からの付き合いで、仲も良く友情もある。即席のタッグではないというところからも、協力していこうという意思を強く感じて良いです。何も決まっていなくても、俺らならなんとかなる、という根拠のない自信。でも何とも爽やかで、本当に何とかしてしまいそうなエネルギーを感じます。

1巻はお金を工面するためのあれこれで終わり、何を生業にするのか、どうやって稼いでいくのかというところまでは進んでいません。始まったばかりですが、周りを動かす力を持っている二人が今後どうやって会社を大きくしていくのか見物です。

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