呪術廻戦 / 芥見下々 15巻 感想 【ネタバレあり】

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真人に触れられた野薔薇は死を覚悟した。過去と今を振り返る野薔薇。「悪くなかった」とだけ虎杖に言い残し、致命的なダメージ負ってしまう。

脹相に負け、宿儺は大量殺人を犯し、七海は殺された。更に目の前で野薔薇がやられたことで虎杖の心は既に限界を超えていた。動揺を隠しきれない虎杖へ追撃を掛ける真人だが、そこへ東堂が助けに現れる。

野薔薇は助かるかもしれない。東堂と一緒にいた新田は術式を野薔薇に施し、その場を離れた。
精神が壊れてしまった虎杖を東堂は言葉で奮い立たせ、もう一度真人と対峙することを虎杖に期待する。

正気を取り戻した虎杖。東堂とタッグを組み、真人に渾身の黒閃を打ち込む。

白熱した戦いを繰り広げる三者。真人の術式に苦戦しながらも、東堂と虎杖のコンビネーションで最大出力の黒閃を真人に打ち込むことに成功。戦闘続行が不可能なほどにダメージを負った真人の前に、偽の夏油が現れる。

偽の夏油は虎杖を一蹴。真人を封じ込め、虎杖に語りかける。これからの世界の話を。

【感想】

野薔薇がまさかのリタイア。ヒロインですよね、一応。この展開はなんとも、作者さん好きだなあ…という感想しか…笑

まだギリギリ生きてるようなので、その可能性があるのであれば生かして欲しいのですが、新田さんに頑張ってもらうしかないです。さすがに主要キャラすぎて、こんなとこで死んでしまうのはちょっと違う気がします…。

そしてこの巻は真人との戦闘がほとんど。東堂の心強さたるや。虎杖への仕打ちが酷すぎて、東堂の存在がでかすぎます。野薔薇がやられた時の虎杖の顔がH×Hさながら。ピトーを前に激高するゴンの描写を思い出しました。心が揺さぶられた、という意味で共通の、荒い線で描かれる表情。この一コマは良いですね。

戦闘に関しては正直ノリで読むのが正解かもです。勝つ方法が黒閃を打ち込むこと、っていうのもなんか芸がないなあという感じで、東堂のフェイク(これは良かった)であっさり達成されてしまうので、カタルシス的な面は薄く、爽快感はあまり感じられませんでした。

キャラが死ぬことで物語が大きく動いているように見えますが、実際、戦闘でただ勝ち負けがあるだけの話なので展開的には少し落ち着いてしまっているような印象です。宿儺が出たときはどうなるんだろうと少しドキドキしましたが、結局ただ虎杖を追い詰めただけという虚しさ。虎杖頑張れ…。
五条先生が絡んでくればもっと面白くなりそう。その時は渋谷編も終わりそうですが…。笑

ラストに夏油の偽物が現れ、何やら語ってくれるそうなので期待します。

しかし、おまけページの芥見さん面白いですね。中二感強くて理屈っぽくて不躾な感じ、一定層に嫌われそうですが、たぶん良い人なんだろうなあというのは雰囲気で思います。
自分で自分を描いていてどんな感覚で演出しているのか分かりませんが、いいキャラですよね。この一つ目。僕は好きです。

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