大上さん、だだ漏れです。 / 吉田丸悠 1巻 感想

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エロい妄想ばかりしてしまう、女子高生の大上さん。それをひた隠しにして高校生活を過ごしていたが、コミュ障なため友達は0。妄想癖の後ろめたさもあり、積極的になれずにいた。

ある日、クラスメイトの柳沼くんと話す機会があり、友達になろうと意を決する大上さん。ひょんなことから柳沼くんに触れたところ、とんでもない言葉を口走ってしまう。

柳沼くんは特異体質の持ち主だった。触れた人は本音を口走ってしまうという体質。昔から他人に触られないようにしており、友達もいなかった。

お互い友達のいない二人。人を遠ざけてきた柳沼くんだが、誰とも関わらず生きるのは実際難しい。二人はこれからの友達付き合いの練習として、お互い第一号の友達になることになった。

【感想】

特異体質の男の子と、エロい妄想ばかりの女の子のラブコメ。

触れた人は本音を喋ってしまうという柳沼くん。周りにまで影響を与える分、心が読める、よりもなんとも生き辛そうな体質。これはとんでもない…。笑

そのパートナーが、エロい妄想が尽きない大上さん。コミュ障と言いつつも、性格は明るくて会話の能力は高め。妄想癖があるだけでそこまで…?と思っているとやはり過去にトラウマが。

ただのドタバタラブコメのようでいて、大上さんのバックボーンや柳沼くんの悩みなどは結構ヘビー。しっかり描いてくれているので、思ったよりも奥行きのある話でした。

本人達の葛藤やこれからの自分への向き合い方についても今後描かれていくのかなと思うと、期待感は普通のラブコメより高いです。やはりアフタヌーンレーベルは違うなという感じ。

1巻の時点でメインっぽい新キャラも二人出て、露骨なキャラクターではありつつも魅力はあります。

タイトルは少しおふざけ感がありますが、中身は結構しっかりした作り。本音が漏れてしまうという設定は、1巻ではほとんどがオチに使われてしまっていてあれですが、キャラの性格やシチュエーション次第で幾らでも転がせそうです。

既に完結していますが、続きも気になります。少し変わったラブコメですが、おすすめ。

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