森林王者モリキング / 長谷川智広 1巻 感想

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藍川翔太(小3)はお父さんが買ってくれたカブトムシを大事に育てていた。
モリキングと名付けたそのカブトムシは順調に成長。
いよいよ羽化の瞬間、姉の勝子(高1)と見守っていると、サナギから出て来たのは人間の姿をした青年だった…。

モリキングは全ての虫の王、「森林王」になるため生まれた。
虫の国は日本で五つに分かれており、各国が代表して王の資質を持つ一匹を王の候補として選出する。それぞれが戦い、王位継承者を決めるという。

藍川家に住むことになったモリキングは、この世界を包む優しい王になることを決意している。

藍川家とモリキング、王候補の虫達との日常を描くギャグ漫画。

【感想】

ジャンプのギャグ漫画の中では、ごちゃごちゃしていない品のある正当派という印象です。

まあ、モリキングが全裸になったり「変態ギャグ」を謳っているあたり気になる方もいるかもしれませんが、内容はそんなに下品な感じはありませんでした。(変態ギャグはシャレですし)

虫特有のネタが満載で、虫だからこそ出来るオチは面白い。
ほぼほぼ勝子がツッコミ役で、そのツッコミはテンプレート的ですが、勝子の顔が個人的にツボですね。笑

王候補が一人出て来ますが、「森林王」はあくまで世界観の設定レベルで真面目に戦うわけではなく、藍川家とモリキングの周りでワイワイするのがスタンダード。
モリキングが堂々と虫として人間の姿で行う奇行に周りがびっくりする、と言った形が多いですが、モリキングが人として(?)完璧すぎるが故に周りを納得させてしまうという。真面目なバカがやっぱり面白いです。

また弟の翔太が純粋過ぎるので、勝子とのギャップネタも好きなポイントですね。一番まともなことを言っている勝子がアウェーになることがほとんどで、四面楚歌の中ツッコみまくる勝子がかわいいです。

絵も丁寧で、セリフやコマの間、勢い等もコメディとして上手だなあと思います。
コロコロのようなタイトルと宣伝文句がネックになりそうですが、そこまで低年齢の作品ではないです。
雰囲気の良い家族絡みのコメディが好きな方は合うのではないでしょうか。

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