君のことが大大大大大好きな100人の彼女 / 原作:中村力斗、作画:野澤ゆき子 2巻 感想 【ネタバレあり】

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中間テスト学年トップの栄逢凪乃。全ての事柄を効率で考え非合理的なものに理解が出来ない彼女が、主人公に対して、「非合理的」とも言える恋に落ちてしまう。

運命の人である凪乃だが、凪乃は効率を考え恋を終わらせようとする。恋太郎は諦めきれずデートを提案し、効率だけではない何かを知った凪乃と、結果付き合うこととなる。

科学室で恋太郎が出会ったのは、見かけは子供だが薬の開発には天才的な女の子、薬膳楠莉。
恋太郎に一目惚れしたという彼女は告白をするも、その瞬間体が大きく。不老不死の薬の副作用が強すぎて普段は子供の姿。「薬の効果を消す薬」を飲んでいる間だけ元の姿に戻れるという。
恋太郎は運命の人である楠莉の告白を受け、付き合うこととなる。

羽香里の提案で訪れたフラワーパーク。そこでのブーケトスイベントに参加した恋太郎と彼女たち。
ブーケをキャッチできた人は恋人とドレスを着て記念撮影が出来る、という内容。全員の力で勝利を勝ち取り、ドレスを着る権利を得た羽香里と彼女たちは撮影を行う。幸せを噛みしめる羽香里は、最後に恋太郎に一つのわがままを伝える。それは、恋太郎とのお別れのお願いだった。

その他、市民プールでの1対5デートの話、楠莉の薬の効果で恋太郎の彼女たちが「キスをすること以外考えられなくなる」キスゾンビの話を収録。

【感想】

凪乃の告白シーンはかなりすっ飛ばされた印象でしたが…重要なのはここじゃないということでこの程度なのでしょうね。
そのせいで恋太郎はもう死なせないという義務感で動いてるように見えてしまってきますが…いやもちろん彼女たちが好きなのは前提にありますけどね。なんだか神様みたいな立ち位置になってきています。

さらにもう一人。薬で何でも出来てしまう楠莉の登場。こういうキャラはコメディにはどこにでもいますね。作者には滅茶苦茶重宝されていそう。
薬のせいで常に子供。戻るときには薬を飲むというコナンばりの設定で、静がいるにも関わらず特殊ロリ枠として一つ。

そして最後の引きは、羽香里。大抵は何てことなく終息する引きですが、ここの落としどころで作品の価値はだいぶ変わるようにも思います。

短編も二つ。収録話数は多いですがテンポが良く、ボリュームとのバランスが取れていて良いです。
1巻のノリは継続されているので、1巻でハマレた方は問題なく面白いかと思います。