ダイヤのA actⅡ/ 寺嶋裕二 19巻 感想 【ネタバレあり】

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夏大会予選の4回戦、八弥王子を捉えた青道打線は5回に一挙5点を追加。続く6回も2点を加える。
降谷の調子も良く、最後に川端にヒットを打たれるもほぼ完璧なピッチングで、青道は八弥王子をコールド勝ちで下した。

次戦は法兼学園との試合。先発予定の沢村は、初戦の悔しさを晴らすため、気合いを入れ直す。そんなとき天久から一通のラインが届く。

五回戦、薬師vs市大三高の試合。
二番に据えた轟のヒット等でチャンスを作る薬師だが、市大三高、天久の前にチャンスを活かせず。
対する薬師は一年生、友部が先発。初回、早くもピンチを迎える。
強力な市大三の打線を友部は抑えられるか、そして真田の登板は果たして。

【感想】

八弥王子との試合はやはりあっさり。しかし通過点の対戦相手にも手を抜かないのが、この作品の良いところです。
7回の八弥王子の攻撃、四番のゲッツーシーン。二塁でアウトになった川端を映すページの印象はすごい。青道を見つめる川端の後ろ姿。
川端から見た青道のイメージ。川端が陰で青道が陽のイメージを突きつけますが、最後、川端の気持ちのいいすっきりした表情アップ。このチームになら負けても悔いはない、とでも語るような、とても良いシーン。
しかも華麗なゲッツーを目の前で捌かれるという、守備の名手である川端とのマッチも素晴らしく良いです。

川端の過去に関しては少し取って付けた感がありましたが、それでも悔しさは読者に伝わります。

そして、薬師vs市大三。ビッグネーム同士の試合は各方面から大注目。天久があまりに圧倒的ですが、それを上回る雷市のバッティング。見所がありすぎるこの試合がどういう結果を迎えるか…。
青道と当たるのはどちらかだけというのも、ある意味もったいなく思ってしまいますね。

そしてほんの少し触れられた沢村と天久のラインのやりとり。まさかの天久の情報漏洩。笑
沢村がこれをどう使うのか、沢村なので正直全く分かりませんが…ばっちり伏線になりました。薬師と市大三の試合でどう扱われるのかポイントです。