呪術廻戦 / 芥見下々 14巻 感想 【ネタバレあり】

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漏瑚vs宿儺。立場の弱い呪いという存在を恨んできた漏瑚。宿儺に強さを認められ涙するが、無情にも焼き尽くされてしまう。

伏黒vs重面。伏黒の術式である式神。その式神の中で、歴代の術師が一人も調伏できなかった、最強の式神がいた。
その式神を召喚し、先にやられる伏黒。重面は戸惑い恐れながらもその式神と対峙する。

そこへ宿儺が到着。伏黒を生かしたい宿儺は式神との戦闘を始める。式神の強さに素直に感服する宿儺だが、領域展開をし範囲内の者達に絶え間ない斬撃を繰り出す。式神は宿儺の攻撃に適応できず敗れ、灰となる。

宿儺は意識を虎杖に返した。宿儺の残虐の限りを身を持って感じた虎杖は、自分の責任を感じながら、自分のやるべきことを思い出す。

場面は変わり、ボロボロの七海は真人の元へ辿り着く。虎杖も現れるが、虎杖の目の前で七海は真人に殺されてしまう。

虎杖vs真人。人間を容赦なく使う真人に激高する虎杖は、身体能力を生かした体術をもって対抗する。しかし真人にはまだ秘策があった。

分身を作り出していた真人。その分身は地上で釘崎と出会っていた。分身のため全ての能力は使えないが、それを知らない釘崎には効果的だった。
しかし釘崎は既に一つの予測をしていた。指定した対象に同一のダメージを与える術式。離れていてもそれは変わらず、釘崎の読み通り分身に与えたダメージは本体へ、そして分身へと返ってくる。

真人は分身と合流することを決断。追う虎杖と釘崎。まず虎杖と分身が対面するがそこで真人が仕掛ける。本体と分身の立ち位置を変え、追ってきた釘崎へ本体が襲いかかる。そして術式を持つ真人本体の手は、釘崎に触れた。

【感想】

怒濤の戦闘が繰り広げられる14巻。それ自体は盛り上がりますが、渋谷編も中々長くなってきましたねえ。

まずは漏瑚と宿儺。あんなに七海達を圧倒した漏瑚も瞬殺。敵の中枢は呆気なく第三勢力にやられてしまいます。術師としては願ったり叶ったりなのでは。ある意味宿儺に感謝。

その宿儺は伏黒に入れ込んでおり、伏黒の召喚した強敵の式神とも戦います。この理由はまだ明かされてないと思いますが、伏黒が宿儺にとって重要な人物であることは間違いなく、物語に大きく関与する部分。

そして今回びっくりなのは七海の結末。これはまあ…ファンの多い七海が無情にもということで、かなり賛否あるのでは。
呪術の場合、人の死に意味を持たないことがほとんどで、鬼滅のようにバックボーンがあるわけでもないので、物語の勢いのまま気付いたら退場という悲しいパターンが多い。あまりキャラに入れ込まない方がいいのでは、という作品ですね…。笑

そして、真人との戦い。ここで決着が付くのかどうかわかりませんが、まだ勝てないよなあというのが率直な気持ちですが…どうなるでしょう。そもそも勝つためのロジックが本当にない。今のところ五条の封印を解くしかない。虎杖も釘崎も強くなってはいるものの、現段階で夏油、真人、脹相に勝てるとは思えず、あとは冥冥たちや京都校のキャラ頼み。
理屈を重視する術式や戦い方の割に、物語の展開は理屈というよりゴリ押し感が否めないので、五条救出においては術師達に作戦を練ってもらいたい。
なんだかんだで、五条無双を見たいという気持ちもあるのは、僕にも中二感がまだ備わっているのでしょうね…まあそれがないと今作は楽しめないのでは、とも思いますが…。笑

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