呪術廻戦 / 芥見下々 13巻 感想 【ネタバレあり】

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体の形を変えた呪霊、名を陀艮といい言葉を話せる呪い。直毘人、真希、七海の三人が対峙するが、特級レベルの陀艮に相当の苦戦を強いられる。

領域展開された先では陀艮の攻撃を避けられない三人。劣勢に立たされるがそこへ伏黒が助けに現れ領域展開。陀艮の領域と押し合い領域に穴を開ける策を講じる。

領域から脱出しようとする三人だが、その穴から入ってきたのは禪院甚爾(ぜんいんとうじ)。オガミ婆の術式から肉体のみ降霊した甚爾だが、本来宿った魂はオガミ婆が死に呪力が尽き消えるはずだが、呪力を持たない甚爾の肉体はイレギュラーだった。甚爾は暴走し戦いだけを欲する人形と化し陀艮に襲いかかる。

力業で陀艮をなぎ倒した甚爾。次のターゲットは伏黒に向いた。

陀艮を倒したのもつかの間、そこへ現れたのは漏瑚。あっという間に七海、真希、直毘人は焼かれ負けてしまう。

虎杖の前には夏油の取り巻きの呪詛師。宿儺の指を虎杖に飲ませていた。漏瑚が駆けつけ更に指を食わせる。一度に大量の指を取り込んだ虎杖は一時的に宿儺に意識を奪われた。

呪詛師を瞬間で殺す宿儺。そして漏瑚との対面。一撃でも入れられたら呪霊の下に付くと言う宿儺と、漏瑚の戦いが始まる。

伏黒vs甚爾。地力は圧倒的に甚爾の方が上だが、伏黒のことを認知した甚爾は自ら命を絶った。

場面は変わり、日下部とパンダは夏油の遺志を継ぐ呪詛師と出会う。戦いが始まりかけるも、近くで行われていた宿儺と漏瑚の戦いに巻き込まれる。

【感想】

まず、表紙また誰…という13巻。

陀艮が想像以上の強敵でしたね…。この三人で実質勝てなかったという。領域に引きずり込んだ者勝ちという感じでしたが、七海と直毘人にはもう少しあがいてほしかったかなあ。為す術がないという絶望感が悲しい。

領域展開の理屈はいまいち理解できていないので(あまり理解する気もないのですが…)ノリで読んでますが、伏黒も結局助けに現れたというよりこの場をなんとか逃げ切るための手助けに来たというところで、術師側はかなりキツいなあと言う印象。

勝てたのもたまたま来た甚爾のおかげなので、これは五条の封印を解く以前に呪霊達に勝てるのか疑惑が浮上しますねえ…。
勝つためのギミックが作者さんのノリで決まるような気がして、出来れば各キャラもう少しわかりやすい術式や戦い方で、勝つための作戦を練ったりして欲しい気はします。

しかし、漏瑚はかわいそうに…。
五条にボコボコにされ、宿儺にボコボコにされ…笑
弱キャラ感がイメージとしてついてしまって、七海達を一瞬で負かしたことが僕の中では逆に違和感になってしまっていました…笑

虎杖の強さがよくわからない中で、宿儺を抑えるという点のみ虎杖の凄い部分でしたが、今回は宿儺ががっつり体を乗っ取る流れに。
指を一気に取り込んでしまったので滅茶苦茶ショートカットしてしまった気がしてなんだか惜しいのですが、この宿儺が復活する展開がどう活きていくのか。

夏油を乗っ取っている呪霊達とそれに従う呪詛師、ここに中立である宿儺が加わり、術師達がどう動くのかは気になります。この巻を見て、術師達でどうにかなるのかなあとも不安になってしまいましたが。笑
虎杖の覚醒も遅かれ早かれかと思うので、ポイントかもしれません。

ストーリーがあっちいったりこっちいったりで非常に判りづらいのですが、雰囲気とノリと戦闘描写は他にない魅力。
巻を重ねるごとに絵が荒くなっているのが気になるのですが、まだ味があるとも言えるかなあ。出来れば1巻あたりの書き込みがベストなんですが…笑

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