鬼滅の刃 / 吾峠呼世晴 2巻 感想 【ネタバレあり】

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錆兎と真菰を殺した鬼を退治した炭治郎。
そのまま選別を生き残り鬼殺隊への入隊が決定した。

鱗滝のもとへ戻ると禰豆子が目を覚ましていた。どうやら、禰豆子は人間を食らわない代わりに寝ることで体力を回復しているらしい。

鋼鐵塚という者から日輪刀を受け取った炭治郎。持ち主により色が変わるというその刀身は、黒く染まった。黒は、滅多に見ない、あまり例のない色だという。

そこへ、付き添いの烏から鬼殺隊の任務の知らせが。町で少女が消える事件が発生しているという。

町で少女をさらう鬼を見つけだした炭治郎は、鬼との戦いへ。その鬼は血気術という特殊な技を使う「異能の鬼」と呼ばれる類の鬼だった。

地面に潜り込む術を使う相手に苦戦する炭治郎だが、禰豆子の協力もあり退治することに成功する。

鱗滝から聞くところによると、人間を鬼に帰られる鬼はこの世に一体のみ。名を鬼舞辻無惨という。無惨なら禰豆子を元に戻す方法を知っているかも知れない。炭治郎は、鬼殺隊の任務をこなしながら、無惨の行方を追うことを第一の目的とした。

次の任務は浅草。鬼が潜んでいるとの情報があり向かうが、そこで出会ったのが、鬼舞辻無惨だった。無惨は人間のふりをし、人間とともに生活をしていた。

近付く炭治郎だが、無惨は通行人を鬼に変え騒ぎを起こしその場を立ち去る。炭治郎は無惨よりも鬼にされた者を抑えることに力を使うが、そこでとある女性と男性の二人組が現れその場を収めた。

二人に連れられ結界の張った家へ。二人は、珠世と愈史郎という。珠世は鬼ではあるが、体をいじり人間は食わずに保てる体だという。愈史郎は、死の間際のところを珠世が鬼にすることで生き長らえらせた男だった。

人間を鬼にすることが出来る珠世。しかしその成功率は余りに低く、まだ情報が足りない。そのため、無惨に近い鬼の血を採取する必要があった。

そこへ無惨の手下が襲撃に現れる。無惨は、浅草で見た炭治郎を見るやターゲットとし、直の部下である十二鬼月と呼ばれる鬼の二人を炭治郎へ仕向けたのだった。

【感想】

最終選別という試験は一瞬で終わりましたね。鯖兎らを殺したという仇も、強くなった炭治郎の前には全く歯が立たず。あっさり勝ちます。しかし、炭治郎の優しさは飛び抜けていますね。さすがの主人公。

二十人のうち四人が合格という、炭治郎は合格者の少なさに驚いていましたが、倍率的にはむしろ低いのでは…こういうのって二十人いたら一人合格すれば良い方、くらいのイメージですが、鬼殺隊というのはそれなりに腕が立てば意外とするっと入れるのでしょうか。
しかし、不合格=死というのはだいぶヤバい試験ですけどね…。どれだけのものなの鬼殺隊…。

その後、どなたかの後ろ姿が移り、合格者が「五人」と述べます。果たして、その意味とは…。

その後は任務。刀をもらい、ガンガン必殺技を繰り出し敵を倒します。禰豆子との共闘もあり。戦闘はあっさりしていますね。必殺技を出せば勝てる、といった感じで戦略的なものはあまりなく。

無惨をここでこの距離で出すのはかなり思い切っていますが、正解ですね。個人的にはこういった戦闘ものに関しては、ボスが早々に主人公の前に現れるのは大いにアリ。だいたいは圧倒的な強さを見せつけるところですが、ここでは何も見せず。それが却って不気味さを演出しているようでした。

新キャラ二人が登場し、無惨の部下が現れたところで次巻。強そうな二人組ですが、炭治郎も禰豆子とタッグ。珠世と愈史郎の強さは未知数ですが、有利なのは炭治郎でしょう。果たして。

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