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ベヘムドルグの追っ手から逃げるアグニ信者達とトガタだが、謎の人物二人の活躍でベヘムドルグからの追っ手を追い払う。
アグニの前に現れた氷の魔女は、アグニへ攻撃を始めるが、半ばで退く。
その後アグニはトガタ達に追いつくが、いつの間にかアグニは、奴隷や信者にとって、神同様、信仰の対象となっていた。
そして神を演じる中でベヘムドルグから逃げてきた兵から、ドマが生きている事実を知らされる。
加えて、アグニ信者を束ねる、心を読める祝福者から、トガタがアグニを裏切っていること、更に、中身は男だという衝撃の事実を知らされる。
場面は変わり、氷の魔女はユダを拘束し目的を吐露する。世界が崩れかけている今、この世界を一度破壊し、新たに作り帰るという野望。そのためにはユダが必要だという。
そして、新たな世界を作り上げ…スターウォーズの新作を見るのだという。
【感想】
アグニの復讐、トガタの映画作りと秘密、自称氷の魔女とユダ、かなり話が混雑してきて、更に初めましての事実の連続。
実際の話はと言うとアグニの復讐に関しては、ドマが死んでようが生きてようがもうあまり関係ないようです。生きる糧に復讐が含まれていない。神を演じる、というのは不本意でそもそもやる道理もないですが、使えるものは使って、この世界に反旗を翻してほしいものです。
今それが、アグニにとっての生きる希望、痛みに耐える方法なら。
トガタは、図星をつかれたのか拗ねてしまったような雰囲気。映画作りは完全に中断してしまって、それどころかアグニ達から離れようとしていますね。
代わりではないですが、自称氷の魔女もまた映画好き。こちらもまた狂った思考をお持ちで。世界を作り替えて、文明を旧時代にまで引き上げスターウォーズの新作を。世界を動かすにしては動機がかつてないほどズレてます。作者も相当映画好きなのでしょう…。
風呂敷を相当広げた4巻ですが、ここからどうまとめにかかるのか。8巻完結なので、ここが折り返し地点。
今の雰囲気、終わりもふわふわと終わるような気がしてそれは避けたい気持ちですが、果たして…。