アルマ / 三都慎司 1巻 感想

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荒廃した世界。街を探索する主人公、レイは、自分以外のヒトを探していた。

戻ってきたレイを待ったいたのはリチェという女性。レイが5才の頃から一緒にいるという同年代の女の子。

そこへ突然機械に乗った女が現れ二人を襲う。リチェを狙う女は、リチェの腕を破壊する。その腕は、機械で出来ていた。

リチェを庇うレイに攻撃を仕掛ける女だが、攻撃がうまくいかない。レイは、「ゼロ」と呼ばれる特殊な人間らしい。

二人を諦めた女は、明日機械が不能になる攻撃が行われることを忠告しその場を去る。
そして翌日、忠告通り行われた機械の掃討により、リチェは動かなくなってしまう。
レイは、動かなくなったリチェを残し、この世界の探索を続ける。

【感想】

ヒトがほぼ絶滅し、機械により支配されてしまった世界であがく僅かな人類の逆転物語。

「ギジン」という自我を持つ機械が登場。基本的にはヒトに危害を加えない、メイドロボのような役割だったようですが、戦争に利用されてしまった関係でギジンを抑えるプログラムが崩壊。
連鎖的にギジンがギジンのリミッターを外していき、結果的にギジンにより人類はほとんど殺されてしまった。

探索の末、vsギジンを掲げるグループと出会うレイ。レイは「ゼロ」と呼ばれる、ギジンに対抗できる特殊な人間らしく、グループのリーダー、ルキアナは人類の希望を見出します。

絵がとても緻密で、機械もかなり細かく描かれており世界観は抜群ですが、
少しギャグが寒かったり主人公の行動がふらふらしていて乗っかりきれない部分も。

タイトルの「アルマ」とはおそらく機械を制御するシステムか何かで、この廃れた世界で唯一システム上支配されていないのが主人公、というのはまさにヒーローと言った感じで素晴らしい。もう少し主人公のキャラが魅力的だと良かったのですが。

レイよりも、ギジンに対抗するルキアナの生き様の方が絵になりそうです。

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