アンデッドアンラック / 戸塚慶文 2巻 感想 【ネタバレあり】

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「不変」ジーナとの戦いはアンディ・風子の勝利で終わる。
無事ユニオンの10人に入ることができたアンディと風子は円卓の席に座り、この世界の理、ユニオンの目的を知ります。

円卓に10人が座ったとき、アポカリプスという本がいくつかの課題を強いる。課題をクリアすれば報酬、失敗すればペナルティを受けてしまう。

この地球は創造主である神によって様々なルールが課され、それは今もなお増え続けている。そのルールに抗うためユニオンメンバーは課題をクリアし、ゆくゆくはアポカリプスの先にいる神を殺そうとしている。

その中、アンディはアポカリプスに喧嘩を売り、最難関のクエストを受けることになってしまう。

そのクエストとは「スポイル」というUMAを倒すこと。
参加者三人のこのクエストを、アンディ・風子・シェンの三人で挑みます。

【感想】

ユニオンメンバーに入ったアンディと風子。そこで、この世界の仕組みとユニオンの目的を知ります。

想像以上に、スケールの大きい物語のようです。ユニオンもまたルールの中に縛られていたようで、ルールを作る神を破壊するというこれまたデカい敵が。

問答無用で行われるクエスト。無視するとそれはそれでペナルティということで、やらなければならず10人が協力してクエストクリアしていくという流れ。

その10人もかなり癖ありなキャラたちで、能力もそれぞれ判明していませんが、なかなか期待が持てそう。

とりあえず受けてしまったクエストクリアに臨む三人。完全にアンディのペースに飲まれてしまっています。

スポイルの現場に突撃した際、不用意なアンディの行動にガチ説教をするシェンと素直に反省するアンディの図は面白い。無鉄砲でも聞き分けのいいキャラは見ていて不快にならないので良いですね。

スポイルとの戦闘も一話ごとになかなか捻りが利いていて、追い込む理由付けもしっかり。
ただ、とどめの宇宙でのバトルはいろいろ疑問点がありますがまあジャンプの勢いってことで。

最後、頭のリミッターを解除したことがきっかけでアンディの別人格が現れ暴れる事態に。この人格については次巻でしょう。シェンは何か知っているようですが。

この頭のリミッターは1巻1話で出てきたもので、ただの最終手段かと思ってましたが、まだまだ設定があったみたいですね。

かなり凝っている内容だと思います。
あとは、エピソードにもっと感傷的な内容があれば最高ですね。
今回の場合、スポイルの力でゾンビにされた先生と子供たちのはなし。
最後、先生はスポイルに攻撃をするためにその身を犠牲にしますが、こういったエピソードを挟むと更に人気が上がると思います。個人的にも好きです。

アンディの別人格vsユニオンメンバーというところで終わりますが、あまり本筋とは外れないでほしいので(よくわからなくなるので)、このまま神殺しに向けて止まらず突っ走ってほしいですね。