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高校一年の温水泉は、亡き祖父の家に一人暮らしをすることに。かつて温泉を経営していた祖父の家だが、今は誰も使わずボロボロに。泉は掃除と片付けを始めることにした。
子供の頃、この温泉で妖怪と遊んだ記憶がある泉。今や夢だったのではと思うような妖怪との記憶。しばらくこの温泉には来ていなかったが、久しぶりに訪れてみると子供の頃に出会った一人の妖怪、天の邪鬼に再会する。
思ったことと逆のことを言ってしまう、天の邪鬼の凸丸(とつまる)。子供の頃、泉は凸丸を温泉に誘ったきりになっており、凸丸はここでずっと待っていた。
妖怪が集まる温泉で、泉と妖怪との新たな生活が始まる。
【感想】
妖怪とのハーレム系コメディ。メインは天の邪鬼の凸丸。子供の頃出会っていると言ってもそこまで関係が描かれているわけでもないのですが、再会してからの二人の絡みは幼なじみレベルの感覚で、少しギャップを感じる気もします。
話の展開は妖怪よりも人間の友達二人から動き、微エロもあり。1巻では妖怪は二人しか出ませんが、回想では出ているのでおそらくこの後出てくるのでしょう。
天の邪鬼のキャラがこの作品の肝だと思いますが、ストレートに言えばツンデレと対して変わらないので真新しさはあまりなく…ただ、ツンデレはそのキャラの性格ですが、天の邪鬼は性格というよりもキャラそのものがそう、なので、ツンデレよりも機械的な印象。ツンデレ≒天の邪鬼というところを攻めたのは面白い。
ただなんか、会話の上でキャラがぶれているような気もしますが…。というよりも会話の流れが妙に不思議というか不自然な感じがするのは気のせいかな。
「~だし」の口癖が凸丸にあるので、正直友人の女の子が使ってしまっているのは微妙ですし、描きたいシチュエーションに持って行きたいがための流れがちょっと強引な感じ(ラッキースケベともちょっと違った感じ)がしました。
絵はかわいくて少しエロもあり、温泉が舞台でヤンマガ系列ということでまさにそういった作品群のスタンダード。おそらくこれから記憶に出てきた他の妖怪も登場してハーレムに繋がるのだと思います。女の子とわいわいするコメディとしては可もなく不可もなく、といったところでしょうか。