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とある大きな屋敷に住むシャドー一族。この一族の体は真っ黒で、顔も判別できない。
そこで、顔の代わりとして「生き人形」と呼ばれる人間に模した人形を一人一体従えていた。
シャドー家のケイトと、生き人形のエミリコ。生まれて間もないエミリコはまだ失敗を繰り返すが、ケイトの顔として立派につとめを果たすべく、仕事に励んでいた。
【感想】
顔が判別できないシャドー一族と、顔の代わりとなる生き人形との生活が描かれます。
1巻では物語は特になく、ケイトとエミリコの微笑ましいような大変そうな日常がメイン。
シャドー一族は感情が「すす」となって体外に噴出される性質があり、怒ったりするとすすが大量に出て部屋を汚してしまう。
なので、生き人形の仕事は主に掃除。
ケイトは落ち着いた性格のお嬢様チックなキャラ。対してエミリコは明るくポジティブな天然キャラ。あまり似たタイプではないですが、シャドー一族と生き人形の関係は鏡そのものであるべきだといいます。ケイト=エミリコと周りからは判断されてしまうので、ケイトはエミリコにもっとしっかりして欲しいと思い、エミリコはもっとしっかりしなくては、と思う。
それでも二人の関係は悪くなく、時折エミリコのドジでケイトを怒らせてしまうくらいで、基本的にはケイトにとってエミリコは日々の清涼剤に、エミリコにとってケイトは生きる糧になっており、それなりの関係は築けているようです。
ただ、本来の二人の関係は信頼関係ではなく主従関係。エミリコはケイトの顔であり、本来は生き人形が自分の意志であれこれ喋ったり行動したりするのは良くないらしい…のですが、この辺りをケイトはどう思っているのか。ここはこれからの物語に大いに関係してそう。
1巻では何も進展はありませんが、ただの日常ものという雰囲気ではなく、まだまだ謎が散りばめられていそう。
絵面的にも真っ黒な顔の女の子という中々ないビジュアルで掴みは良いです。生き人形もかなり可愛らしく正直ロリに近いですが、作品のダークなイメージとのバランスが逆に良い。この絵柄だからこその独特な雰囲気が感じられます。
屋敷もだいぶ広く、住んでいるシャドーや生き人形も沢山いるので、今後の展開の仕方も様々ありそう。これは2巻も気になります。
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