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謎の人物に突如襲われる三人。応戦するも銃やハンマーは全く効かず絶体絶命に陥るが、流夏の活躍により撃退に成功する。
しかし流夏を庇い負傷してしまった真は、その場で意識を失ってしまう。
目が覚めるとベッドの上。近くには男性が座っていた。
その男性は、桜庭春人といい組織を動かすリーダー。組織とは、現在の管理者から支配権を乗っ取り、新たな管理者となることを目的としたレジスタンスだという。
雪子と流夏は組織に捕らえられていた。どうやら二人の内どちらかに管理者の疑いがあるらしい。
実は、管理者は流夏。街の真相を明かそうとする者を報告する仕事をしていた流夏。仕事の報酬は、食べると記憶が蘇るケーキ。記憶を取り戻し、東京にいた頃の母親との思い出を思い出そうとしていた。
ある日、昇進の話を持ちかけられる。昇進し上級管理者となると、100日に一度、本物の東京に帰ることが出来るらしい。
母親に会いたい流夏は昇進を決め、最後のケーキを食べる。
しかし、最後の記憶が蘇り流夏が見たのは、自分を殺そうとし、その後自殺を図る母親の姿だった。
…しかし、組織に対して自白しない流夏。やがて真の怪我が悪化してしまい、真を案じた雪子が嘘の自白をしてしまう。
雪子が危険に晒されるのを感じた流夏は、ついに自分が管理者であることを自白する。
管理者ながら裏切った流夏は、組織に協力することにする。奴らに近づくためのキーパーソンとして、ケーキを運ぶ配達員に目を付けた。流夏と組織は、その配達員から管理者達の情報を探ることにした。
また、愛の容姿をした人物がこの世界に少なくとも7人いることが判明。真と雪子は、愛を組織に連れてくる任務を任された。
真と雪子は幼なじみの泉が働くラーメン店でご飯。雪子は突然真をゲーセンに誘う。ゲーセンの裏口で銃の取引をするためだった。そのゲーセンに、正気を失った泉が現れる。
【感想】
「奴ら」に対抗するレジスタンスが登場。彼らは管理者でありながら、身を潜め慎重にトップを潰していく作戦らしく、勝つための手がかりを集めているらしいです。
流夏はまんまと捕まってしまいましたが、まあ元々悪人というわけではないので組織側に。当然リスクがありますが、良心が残っていたのが幸いですね。
寝ている真を治療しながら自分の思いを吐露するシーンで、流夏は大きく成長しました。
謎はまだまだありますが、ほんの少し進展したような気はします。管理者側である流夏が全然何も知らないというのはあれですが、それでも管理者に近づく一歩目としては良い。ここからはスピーディに潜り込んでもらいたいものです。
泉が「ゲーセン」に反応して何やら不審な動きをしていますが、泉は既にダミーなのかな。
奴らが見せる夢を見てしまうことでダミーになる、と1巻にありましたが、そもそも有害でない者はダミーにしないという理由が街にリアリティを持たせるためというのはなかなかリスキーな気も。「奴ら」の目的が何なのか。
あと、「奴ら」の監視は、流夏のような管理者だけなのかどうか。それによって真たちの動きも変わりますね。
「奴ら」の実態があまりに分からなすぎて、正直3巻では敵をもっと具体化してもらいたいものです。
ただ、まだまだ謎が多いままなのでここから新たな謎や新事実で話が二転三転してしまうのは避けてもらいたい…。
敵を明確にして、そのための過程で少しずつ今の謎が明かされる、といった形であって欲しいです。
あと、後半なんだか絵が劣化しているように見えますが、週刊連載でお疲れなんですかね…?