踊るリスポーン / 三ヶ嶋犬太朗 1巻 感想

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男子高校生の壇ノ浦調子は、死んでも復活する能力を持っていた。死体は残ったまま、死ぬ前に寝た場所に再び蘇る。

ある日、登校途中に身を挺して助けた女の子が転入してきた。
女の子の名は山崎声(あん)。助けられた恩から、壇ノ浦のことを好きになったという。

死ぬことになれている壇ノ浦は、命を捨てて守ることに大した意味はないというが、声の壇ノ浦への思いは並外れていた。

勝手に死なれるくらいなら自分が殺す、思い出を作るために殺す、声の思いは度を超えていた。しかし過激なその思いは、壇ノ浦を困らせつつも少しずつ気持ちを動かしていくのだった。

【感想】

死なない男子とメンヘラ女子の特殊なラブコメ。

死んでも蘇る壇ノ浦。周りからも「蘇る人」ということで有名人で、むしろネタにされたり死ぬことに飽きられたりとこの扱いはちょっとヒドいのではと思ったり…。笑
「蘇る」体質に加え「死に直面しやすい」という不幸体質も持っているので、バンバン死にます。
ただ、この扱いが故に、作品全体の雰囲気として死を不謹慎なものにしていないので、いい塩梅になっています。本人も死が日常だと言っていますし。

そこに現れた、殺すことも厭わないほど壇ノ浦のことが好きな女の子、声(あん)。メンヘラの度を超して頭がおかしいキャラですが、健気なエピソードもあり意外と悪いキャラではないのかも、と思わせてきます。ぶっ飛んでいることに違いはないのですが…。

クラスメイトや他のキャラとの絡みもありますが、基本的には二人が中心の滅茶苦茶なラブコメ。
セリフが多く会話の応酬で、絵やコマ使いにメリハリがあまりないので、個人的には少し読みづらさを感じましたが…他の方はどうですかね…。設定が突飛なので、好きな方は好きだと思います。

 

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