能面女子の花子さん / 織田涼 1巻 感想

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家庭のしきたりにより外では能面を付けている女子高生、花子。外で取ることはなく、学校にも付けていくため周りからは不気味に思われている。

しかし性格は穏やかなお嬢様気質。クラスメイトは警戒しつつも気になる様子だが、あくまでマイペースな花子。
微妙な距離感と緊張感の中、花子の高校生活が始まる。

【感想】

能面を付けた女子高生の学園コメディ。付けている理由もふわっとした感じですが、意外と強制力はあるようで、花子さんは意地でも取らないっぽいです。

とにかく能面が不気味なので、作中でもそのビジュアルから花子自身が恐れられています。でも周りはみんな良い人なので、仲良くしたいけど近寄りづらい…という何だか微笑ましい雰囲気。

そんな中たまたま話すようになったクラスメイトが花子の友達になり、一緒に行動することになります。この子を媒介にして花子とコミュニケーションを取る、という謎の経路が出来上がっているのが面白いですね。

またイケメンの幼なじみや能面が好きな能楽師男子も現れ、若干ラブコメ要素も絡ませつつ。ただ、当の本人が全くその気がないので進展はどうなることやら。

面を付けているので表情は分からないのですが、おっとりマイペースキャラでちょっと天然も入っており、能面のビジュアルとのアンバランスさが良い具合だなあと。お母さんが般若の面を付けていますがこっちはそのまんまのインパクトで笑えます。

流石に町中でこんなのと遭遇したら、人によっては洒落にならないくらいびびると思うのでテロに近い気もしますが…この世界は平和ですね。

メンタルが強靱すぎるのか抜けているのか、花子は周りの目も何のそのでマイペースを貫いているのが面白い。そんな花子を見てみんなも徐々に惹かれ始めているという…優しい世界。

ちょっと無理がある設定ではあるものの、花子さんの独特なキャラと登場人物たちの平和な雰囲気が好きですね。

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