舞妓さんちのまかないさん / 小山愛子 1巻 感想

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舞妓さんになることを夢見て、友達と地元、青森を出て京都へ来た16の女の子。
日々練習に励むも上手くいかず、舞妓は向いてないと言われてしまいます。

そんなとき、台所のおばちゃんが倒れてしまい毎日のご飯に困ってしまいます。そこで、主人公の女の子が作ったご飯が好評を得てそのまま舞妓さんの「まかないさん」として屋形に残ることに。
舞妓さんのサポートにやりがいを感じ、日々、舞妓さんのためのご飯を作ります。

【感想】

少し変わった入りのご飯もの。

導入は舞妓さんのやりとりから入るのでてっきり舞妓さんがメインで進むのかと思っていると、出てくるのがまかないさんの女の子、キヨ。

基本的に、毎話何かしらのご飯が出てくるので、そういったジャンルになるのだろうとは思います。
ただ、料理の過程はなく、レシピ等も載らないのであくまで料理を通した舞妓さんとまかないさんの周りの生活エピソードがメインですね。

キヨは夢破れたはずなのですが、むしろ今のポジションに前向きに取り組んでいるのであまり悲観的な雰囲気はなく。というより、全くないです。
ずっとふんわりした空気が漂ってます。絵も線が細くかわいい、癒されるタイプの絵。

キヨと一緒に上京した友達は、キヨと真逆で舞妓の道を進んでいきます。こちらも描かれるのでしょうか。
それなら舞妓さんの話と平行して物語が作られるのでただの日常漫画とは区別されるかもしれません。

作者の過去作「ちろり」は少し読んでいますが、雰囲気を作るのが上手でもストーリーがなさすぎて飽きてしまったところもあるので、
この作品が今後どうなるのかは、そこに懸かっている気もします。

…ただ、どうやらもう14巻まで出ているようなので、それなりに人気を獲得しているみたい。
癒し系漫画なので、あれこれ考えずにゆったり読みたい方にはおすすめです。