ダイヤのA actⅡ/ 寺嶋裕二 23巻 感想 【ネタバレあり】

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市大三vs仙泉。仙泉は粘りも空しく市大三に力及ばず敗戦。

そして青道vs創聖の準々決勝。ツーシームを武器とする創聖の柳楽を前に青道の打線は苦戦。ポジショニングを配球ごとに変える巧みな守備にも翻弄され中々先取点が奪えない。

青道の降谷は初回から飛ばし、ランナーは出すも要所を締めるピッチング。しかし、創聖の狙い玉が絞れない御幸は不穏な空気を感じていた。

青道は結城弟のホームランで先制。1点リードのまま試合は進むが、6回、創聖はチャンスを作り、打席には柳楽。
これまで、強豪校のかませ犬として世間から見られていたことに悔しさを感じていた創聖ナイン。この試合で自分たちの野球を見せつけ、甲子園の切符を勝ち取るため闘志を燃やす。

【感想】

創聖戦。こちらは一筋縄ではいかせてくれませんでした。

柳楽の「どうせ誰も俺達が勝つなんて思ってないんだろ? 黙らせてやりたい…ここにいる観客全員…」
というセリフ、これは読者にも伝わっているのではないでしょうか。僕には伝わりました…仰るとおりでしたと…。

打線は心配していないと片岡監督も言っており、終盤で捉えられる伏線はありますが、その前に取られすぎたら終わり。エースナンバーを奪われた降谷が意地を見せられるか。
気持ちでは創聖のパワーがかなり強く感じます。かませ犬もここまで酷く言われることはないのでは…というような世間の声もあり、同情的な側面も感じてしまいましたが、何より創聖にとっては意地でも勝ちたいでしょう。見返してやりたい、というエネルギーは強い。

連続コールド勝ちの青道がライバル戦を前に苦戦。次巻も楽しみです。