Colori Colore Creare / 天野こずえ 1巻 感想

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とある島で喫茶店を営むジーノと、孫の少女「あか」。

大きな暖簾が周りにかかる特殊な島で、高台が多く勾配も酷いかなり危険な作り。暖簾は「乃蓮」と呼ばれ、古くから危険と隣り合わせのこの島を災害などから守るために引かれていると言われています。

そんな島でのあかの冒険は喫茶店にある「風車小屋」が見えるところまで。

そんなあかを遠くから見守る謎の女性。

その女性、橙のどかは「若葉之守人」と呼ばれ、危険と隣り合わせのこの島の子供たちを見守るために派遣される専門職、いわゆる「移動保育士」というような職業。

あかの日常、冒険の毎日と、あかを見守るのどかとの島での生活が描かれます。

■感想

天野こずえさんの新作です。

相変わらずのほわっとした雰囲気、ちょっと恥ずかしくて大胆なセリフ、描写、キャラクター。天野ワールドはARIAからずっと健在。

島と呼ばれますが、空に浮かぶ浮島で、少し外れると断崖絶壁。町の中も階段や高台だらけでかなり危ない。

それを守っているのが「乃蓮」と呼ばれる島の周りにかかる暖簾のようなものだそうですが、と言っても言い伝えレベルで実際に足を踏み外せば普通に落っこちそうです。

そんな危険な町で、行動力豊かな少女あかと、あかの面倒を見る祖父ジーノ、若葉之守人と呼ばれるのどかとの3人の生活。

それと1話では、表紙にもいるでかい黒猫が登場し、この猫がマスコット的な役割も持ちながら、かなり頭が良いので、天真爛漫なあかのサポート役となっています。

ARIAのケットシーをかなり優しくフレンドリーにした感じ。

その黒猫も含めて、あかの成長を見守っていく作品という印象。

あかの癖である、空想の他人と会話をしているように独り言を喋る「イマジナリーフレンド」についての言及や、やることを忘れないためののどか特製短冊ボード、電車の中で騒ぐ子を静める「動かない勝負」など、子育て・教育的な要素が散りばめられています。

作者にも子供が産まれ「ままんちゅ」というエッセイも出しているほどなので、おそらく子供主体の作品を描きたかったのかなあと思います。

ファンタジーな世界観で、舞台もかなり特殊なのでそれだけで読んでいて気持ち良い。

また、天野さんの作品は普通なら説教臭くなるエピソードがそう見えないという、優しい教示というか、物を教えられるなあという感覚を得られますが今作もそんな感じです。

そして最後の1ページ、これはネタバレ厳禁ですが、ARIA読者なら結構嬉しい仕掛けです。

大きなストーリーはなさそうですが、あかの成長、またのどかも本職はルーキーと言うことでのどかの成長にも期待しつつ、続刊も買うと思います。

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