ダイヤのA / 寺嶋裕二 36巻 感想 【ネタバレあり】
ダイヤのA(36) (週刊少年マガジンコミックス)【ネタバレあり】
王谷戦も終盤。
完全にペースを掴んだ沢村は、9回を一人で投げきり完投勝利。
球数も少なく、被安打3本。完全に覚醒した沢村。
次の対戦相手は、仙泉学園vs成孔学園の勝者。夏でも当たった仙泉は、成孔の強力打線に打ち込まれ敗退。
青道の準決勝の相手は、強打の成孔学園に決まりました。
これでベスト4が決定。
・青道高校
・成孔学園
・市大三高
・薬師高校
の4校となりました。
沢村のピッチングに刺激を受けた降谷は、落合コーチに変化球を教わることを懇願。結果、縦のスライダーを身につけ実戦で使えるよう調整します。
また、降谷以外にも控えメンバーのやる気を感じた監督は、紅白戦を決断。
レギュラーvs控えの青道紅白戦が始まります。
【感想】
王谷との試合は沢村の覚醒が全てでしたね。
チェンジアップを操ることが出来、投球に幅が出来たことで、元々打ちづらかった沢村の球は手が付けられない状態に。
相手が格下ということもありますが、
今後も十分通用する仕上がり。
各メンバーも認めざるを得ない雰囲気で、一巻からの道のりを思うと…ここまでよくやったなと…感慨深くもなります。
そして次の対戦相手、成孔学園。体のでかい選手ばかりでガンガン打ってくるタイプのチーム。
沢村にとっては力で押し込まれるタイプは危険のような気もしますが、まあ先発は降谷だと思うので、大丈夫かな…。
降谷はじりじりと追い上げてくる沢村に対して明らかに焦っていて、自ら落合コーチに指導を頼むほどに。
まずはスライダーのようですが、これが身につけば沢村を突き放すことにもなりそうです。
あと、忘れてはいけないのが川上。忘れそうになりますが…川上はちゃんと必要な選手。作中でも川上の必要性は散々言われていますが、何故か結果が表れない不遇の投手…。
そんな川上にも秘密兵器…というより封印していた武器があったようで。
川上が活躍するシーンはこれまで直接的には描かれてこなかったので、しっかり川上にスポットを当てて活躍させる場面をいつか描いてほしいです。
…というのが希望ですが、実際のところ、厳しいかもですねえ…。
降谷と沢村がこの作品のメインを張っているのが事実としてあるので、試合中は確実にこの二人のシーンが多くなります。
結果が良いにしろ悪いにしろ、スポットをガンガン当てて降板した後に、その後に出てきた川上に同じくらいスポットを当てると降谷と沢村が霞んでしまうのは間違いない。
その試合の「投手」の出来は、出来るだけ降谷・沢村に傾けないといけないことを考えると、川上はこれからも「描かれないけどちゃんと仕事してるサブ」として生きることになるのでしょうか…かなしみ。
この巻、表紙をもらった川上ですが、いつか作中でも唸るような活躍を期待します。
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