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ゴローとのシェアハウスにも慣れ始めたさつき。
ある日関西のメンバーが東京に来ることをきっかけにオフ会の話が持ち上がり、招待されるさつきだが、リアルで会うことへの興味と抵抗が葛藤し中々踏み出せずにいた。
ゴローの後押しもあり、参加することになったオフ会で、仲良くしている「マリオ」と初対面。女の子と思っていたら、まさかの若い男の子。
様々な世代が集まり、初対面なのに初対面じゃない不思議な空間でさつきはオフ会をそれなりに楽しめたのだった。
スライム型パンケーキが売りのお店が気になるさつき。一人パンケーキにハードルを感じていたが、ゴローから一緒に行こうと誘われ、二人で行くことに。
お出かけを楽しんだ二人。さつきは、今まで知らなかった感情が自分の中に生まれていることに気付き始める。
書店でバイトをしているさつき。お世話になっている店長が転勤する知らせを聞き、店長からは社員を勧められる。
転勤が確実な雇用のため、自分に自身のないさつきは迷っていた。また、ゴローとのシェアハウス解消にも、寂しさを感じる。
ただ、ゴローとの出会いで見えた景色は、さつきにとって新しくも楽しい景色で、自分が変わることでゴローとの出会いを意味のあるものにしたい、そう思うさつきは、少しずつ前に進むことに決めた。
その他、単発エピソードも数点収録。
【感想】
ゴローさんとのシェアハウスは良い距離感で行えていて、やはり共通の趣味というのは暮らしを共にする上では最大のメリットだなあと、改めて思いますね。
同じ屋根の下に男女が住むということで、この巻ですでにお互い、多少は気にしている描写があります。
さつきは明らかですが、ゴローさんの方はまだまだのような気もします…が、案外いつの間にか入れ込んでたりするものかもしれませんね。
個人的なこの巻のハイライトは、さつきが風邪を引く話。風邪を引いてバイトを休んださつきですが、てっきりバイトに行っていると思ったゴローさんが、家に一人だと思いこみはっちゃけてしまう単発エピソード。
この話のゴローさんの破壊力たるや…さつきもこれにはノックアウトのようで…。
ドラクエ10はやったことがないのですが、おそらくやっている読者は数倍楽しく読めるのかなあと思います。
正直、ゲームを知らない側がぽかんとしてしまう会話もあります。でも、二人が共通の会話を楽しんでる、という面でのみ捉えてまったり読んでいるので全く支障はないのですけどね。
恋とさつきの成長が少しずつ描かれた2巻。本筋も良いですが、この作品は二人の生活を見ているだけでも好きなので、進みはゆっくりでもいいかなあと思う次第です。