終末のハーレム / 原作:LINK・作画:宵野コタロー 1巻 感想
終末のハーレム セミカラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)2040年、科学技術の発展によりあらゆるものが機械の手によって行われている時代。
主人公は医者を目指す医学生。難病にかかってしまい、治すには5年のコールドスリープが必要になってしまう。
同じ大学に通う幼なじみに、長く会えなくなるため意を決して告白をしますが、すれ違ってしまいうまくいかず。
そのままコールドスリープに入りますが、駆けつけてくれた幼なじみと再会を約束します。
時が経ち5年、コールドスリープ中の投薬で病気は治った主人公ですが、目が覚めると周りの様子がおかしい。
幼なじみそっくりの女の子が自分の「担当」として側に付き、現在の世界の状況を聞かされます。
MKウイルスというウイルスが4年前から猛威を振るい、世界の人口が半分になってしまったこと、
そのウイルスは男性にしか効かないこと、
そのウイルスにより、世界の99.9%の男性が死んでしまったこと…。
今、生きている人間のほとんどが女性。
詳しいことはわからないが、主人公のかかった病気と治癒が関係していることだけは確かで、世界の存続のため、残された女性と子作りをしてほしいと頼まれます。
【感想】
究極のハーレム漫画。ハーレムを作るためには確かに、男を減らして女を増やせばいいので設定としてはこれ以上ないです。
ただ主人公はこの状況に乗っかる気はなく、幼なじみを純粋に思い「どうせ子供を作るなら、彼女との子供がいい」とまで言う真面目っぷり。
そんな幼なじみは行方不明だそうで、すぐには会えない。
その間にも様々な誘惑が主人公を襲います。
女性側が基本男性を求めていて、その理由がもっともらしくある、というのが理想のハーレム状況を作り出していて性癖に刺さる人にはめちゃくちゃ刺さるのでは。
主人公は前向きではないのでそういうシーンの先まで発展しませんが、同じく病気持ちでコールドスリープで生き延びた男がいて、その男はこの状況を最高に楽しんでいます。
ある意味、この男がいればある程度のエロは補填できそう。
最終話で、主人公は自分がウイルスの特効薬を作り出すことを宣言します。せっせとエッチして数十人の子供を作るよりも、その役割は他の残された男性に任し、自分はこの病気の解明に全力を注ぐ。まあ、ジャンプの作品で率先して種馬になる主人公がいるはずないですが…。笑
冷静に見るとSFとして設定は良さそうな雰囲気もしますが、あくまでメインはエロですかね。未知のウイルスに立ち向かう、という意味で言えば少年漫画的で面白そうではありますが、ターゲットはたぶん違いそう。
しかし少年ジャンプ系列でここまでのエロはありなのだろうか…というレベルのシーン満載。アニメ化も決まっているそうで…どうするんでしょう。
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