ダイヤのA / 寺嶋裕二 37巻 感想 【ネタバレあり】

ダイヤのA / 寺嶋裕二 37巻 感想 【ネタバレあり

ダイヤのA(37) (週刊少年マガジンコミックス)

【ネタバレあり】

レギュラーと控えメンバーとの紅白戦。

レギュラー先発は降谷、監督は落合コーチ。
対する控えメンバー先発は沢村、監督は片岡監督。

白熱する試合の中、練習を見に来たのは元青道監督であり、片岡監督の恩師、榊英二郎。
試合を観戦しながら榊は、片岡監督の若い頃の話を語り始めます。

片岡監督は昔は手の付けられない悪童でした。先輩から目を付けられながら、それでも練習は人一倍励み、エースナンバーが与えられるまでに。

プロにはならず、高校野球の監督として野球に携わることを決めた片岡監督。
そんな片岡監督に榊は宣戦布告を申し込みます。なんと今年から高校チームの監督に復帰することになったのです。

紅白戦が終わり、それぞれの学校が独自に練習を重ねる中、秋大準決勝の成孔戦が始まります。

【感想】

ここで紅白戦を組むあたり、作中でもありますが、片岡監督は選手のモチベーションを上げる天才。
毎日相当の練習をこなしている選手にとっては、アウトプットとなるのが試合。
大会途中でのアピールチャンスと、自分の実力を見つめ直すきっかけになるのが、紅白戦や練習試合。

沢村は先日の好投で調子に乗りすぎないように、降谷は足の様子見、色々と気にしなければならないことが多い分、一試合で分かることも多い、意義のある試合でした。

榊元監督がした宣戦布告は、片岡監督の引き留めになるのは間違いないのですが、果たして監督の気持ちは。
プロにならず高校野球に残ることを決めたのであれば、今の若さは辞めるには若すぎます。
前向きな辞任とは言うものの、後付けにしか聞こえないその理由はきっと本人以外誰も納得しないでしょう。
片岡監督はまだ、青道に必要な存在なのは間違いないです。

また、今回ちらっと結城の弟が出ましたね。
結城よりも自信家で若いイメージの弟くん。来年の新入部員ですかね。
別の巻でも新入部員らしきキャラは出てきていますので、既に来年に向けての仕込みが始まっているところです。
次の夏の甲子園に重要になる一年の存在、少しずつ世代が交代していく様は楽しみのような、寂しいような…。

そして、成孔戦が始まります。
強力打線を前に降谷、沢村は対抗できるのでしょうか。

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