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焼け落ちる本能寺の中、自刃したといわれている信長だったが、そんなことはなく生に執着し未練タラタラ。絶対に生き延びてやると意気込んだその瞬間、死んでしまう。
目の前に現れたのは謎の熊のぬいぐるみのような生物。本能寺で死ぬことは信長の運命だと言うが、その運命を変えるため、やりなおしをさせてくれるという。
気付くと、信長は城に戻っていた。時が戻っていたのである。謀反を起こされたことに腹を立てた信長は犯人である光秀を切り捨てるが、すぐさま燃えさかる本能寺の中へ瞬間移動。
時を遡った先で誤った行動をとれば、すぐに燃えさかる本能寺で死ぬ運命になるという。果たして信長は、正しい行動により自分の死を回避できるのだろうか。
【感想】
信長の死をネタにしたタイムループコメディ。短気で部下の気持ちを考えられないという信長のキャラが悪い方にしか働かず、どうしても上手くいかない滑稽さが面白いです。
チャレンジしては失敗を繰り返し、謀反相手も光秀だけではなく、時には何も関係ないとこで死んだりと、とにかく生前の「過ち」を正さないといけない。
過ちとは何かというと、クマのような謎の生物曰く、信長はブラック君主だからダメだと。信長が一番理解できないであろう言葉です。鳴かぬなら殺してしまう信長ですからね。ホワイトな信長になるため課せられた本能寺を越えるためのヒント、それは、人を殺さないこと。
この時代、しかも信長に対してそれはまあ無理な話でしょう、と思いつつ、その無理難題をゴールにすることというのも面白い。そして、クマのような謎の生物は、信長が本能寺を越えることで利が一致するらしく、信長を応援する立場。情報が少なすぎますが、この辺りはコメディなので深く考えなくても良さそうです。
かなりテンポがよく、信長がやらかしては死にやらかしては死にの繰り返しですが、1巻は飽きずに楽しめます。絵もきれいで読みやすく、コメディから真面目な話にもシフトできそうな雰囲気も持っています。1巻のノリだけなら今後の展開はネタが切れそうな気もしますが、どういう話の流れになるのか、気になるところではあります。
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