鬼滅の刃 / 吾峠呼世晴 9巻 感想 【ネタバレあり】

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宇髄に連れられ遊郭の任務に挑む三人。既に遊郭に潜入しているという、宇髄の嫁三人を探し出すことが最初のミッション。

炭治郎、善逸、伊之助は女装をし、それぞれの嫁が働く店に置いてもらうことに。

炭治郎の働く店からは、嫁の一人、須磨の情報を得る。突然、足抜けをし消えてしまったという。

伊之助の働く店からは嫁の一人、まきをの噂話が。具合が悪く部屋に閉じこもっているという。しかし、その実状は、鬼に襲われているまさにその時だった。鬼の気配を感じた伊之助は、潜入しているということは構わず、部屋に突っ込む。鬼はその場から姿を消しており、追いかけても姿を見つけられず、見失ってしまった。

善逸の働く店で出会ったのは、蕨姫と呼ばれる花魁。善逸は感覚的に、この花魁が鬼だと察する。若い娘を痛めつける蕨姫に立ち向かう善逸だが、あっさりとやられてしまう。この蕨姫こそ、上弦の陸、堕姫だった。

行方不明になった善逸と宇髄の嫁を助け出すべく、炭治郎は動く。店を辞め外へと出るが、そこへ現れたのは堕姫。鬼の気配を感じ店へ戻ってきた炭治郎と、堕姫が顔を合わせる。

宇髄は雛鶴の情報を得て、切見世へ。堕姫に気付かれた雛鶴は毒を自分に盛り店から出ようとするも、堕姫に目を付けられ監禁されていた。
雛鶴を助け出した宇髄は、戦闘が始まっている気配を地下に感じ、地面に向けて刀を振り下ろした。

炭治郎vs堕姫。水の呼吸では堕姫には勝てないと感じる炭治郎は、ヒノカミ神楽を使いこなすことを優先し技を繰り出す。何とか持ちこたえる炭治郎だが、徐々に体が言うことを聞かなくなっていく。

場面は変わり、伊之助。敵の巣につながる道を発見し、地下へ潜る。するとそこには大量の帯と帯に写る人間の姿が。その帯は堕姫の血鬼術。伊之助は上手く人間の部分を斬り落とし、まきを、須磨、善逸を助け出す。四人で帯に挑む中、新たな音が。それは天井から。この分厚い地表を破り、現れたのは宇髄だった。

【感想】

遊郭編のはじまり。宇髄の嫁を助け出すところからスタートし、今回のボスは上弦の陸だと判明。順当な敵の位ですね。

今回、場面が分かれているのもあり少し状況把握がしづらかったのですが、終わってみれば単純なところで落ち着きました。嫁三人は助け、ボスは出てきて、戦闘箇所は二ヶ所。宇髄の方はまあ、何も心配ありませんが、問題は炭治郎。まだ、上弦に勝てるほどの実力は備えてないはず。それとも、ここで更なる成長を果たすかどうか見物となりますね。

上弦の陸、堕姫はずいぶん無惨から信頼されているようで、その残忍さは作中でしっかり描かれています。女将さんを殺す際の空中での存在感は凄まじい。時代背景と衣装と絵のタッチが相まって、こいつはやばい、という印象を見事に植え付けられました。

 

鬼滅の刃 9巻 74話

宇髄の強さが帯相手では分かりづらいのですが、炭治郎の加勢には行くのでしょうか。それとも、堕姫を相手に炭治郎がまた一段階レベルを上げるのか。一つの話が、テンポよく進むので気持ちいいですね。次巻も期待します。

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