鬼滅の刃 / 吾峠呼世晴 10巻 感想 【ネタバレあり】

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宇髄が駆けつけ、帯に閉じこめられていた人たちを全員助け出した。帯は逃げ、本体へと返っていき、宇髄たちは追いかける。

炭治郎vs堕姫。一般人を巻き込む堕姫の攻撃に、炭治郎の怒りが爆発。誰かが乗り移ったかのような炭治郎の凄み。堕姫の攻撃をヒノカミ神楽で流し、斬撃を与える。圧倒的な狂気で押す炭治郎。敵の首を斬るその直前、呼吸をしていないことに気付かされる。

炭治郎は既に限界の一歩手前、死の寸前だった。そこまで張りつめていた炭治郎の気迫。しかし、死を回避した炭治郎は反動で動けない。そこへ助けに入ったのは禰豆子だった。

人を、炭治郎を傷つけた鬼を許さない。禰豆子はその一心で怒りを堕姫へと向ける。
押される禰豆子は体を斬り裂かれるが、すぐに回復をする。その回復スピードは、堕姫をも上回っていた。明らかに様子のおかしい禰豆子。堕姫への反撃を繰り出し、堕姫は対応できない。やられるがままの堕姫に、更に追い打ちをかける禰豆子。

そこへ炭治郎が止めに入った。今の禰豆子は周りが見えていない、このままでは一般人も襲ってしまうような状態だった。

堕姫は生きていた。ボロボロになりながらも炭治郎に近づく堕姫。そこへ宇髄が駆けつけた。

堕姫を一斬りする宇髄。お前は上弦ではないだろうと、言い捨てる宇髄。
炭治郎は禰豆子を鎮めるため子守歌を歌い、禰豆子はやがて落ち着いた。

首を斬られた堕姫だが、体が朽ちない。様子がおかしい堕姫の体から、一人の男が現れる。堕姫の兄だというその男、妓夫太郎(ぎゅうたろう)。毒の血鎌を操り、宇随へと襲いかかる。

宇随vs妓夫。毒を受け徐々に弱る宇髄だが、妓夫とは互角の戦いを続ける。
駆けつけた善逸と伊之助は、堕姫の相手を。炭治郎と宇髄は、妓夫の相手を。それぞれの戦いは佳境を迎える。

【感想】

遊郭編も中盤。この巻はほぼ戦闘。

炭治郎と堕姫の戦いは、日の呼吸の片鱗を見せた炭治郎がまた一つ、壁を越えそうなところ。一瞬現れた影は炭治郎のお父さんですかね。わかりませんが。ただの炭焼きの家計でないことは確か。

しかしまだ炭治郎の体が付いていけず、実力としては上弦にはまだ届かず。しかし、代わりに入った禰豆子が強すぎて、ボコボコにしてしまうという…笑
禰豆子は戦う度に鬼として覚醒していってます。味方としては心強くも、今回は敵味方の区別が怪しくなるという、危惧していた事態に。この鬼化の進み具合は今後も気になるところです。

そして、宇髄さん。初めの、嫁さんの頭をぽんぽんするくだり、格好いいですね~。忍びとしての本来の生き方を否定する、まず自分の命を守れ、という教え。また、自分は恵まれたわけじゃないという、努力の人。辛い思いも散々あったと言います。そんな宇髄が毒を受けながらも部下たちを守りながら戦う姿は素晴らしく、誇れます。

敵側は、なんと二人いました。倒したと思ったらもう一人、って鬼滅でもそんなのが、って思いましたが、これからの上弦の鬼は一筋縄ではいかないやつらばかりでしょうから、こういうパターンもありますよね。

炭治郎と堕姫であっさりかと思いましたが、敵が二人に増え、宇随の見せ場、伊之助と善逸の見せ場も作り次巻へ。クライマックスに向けてステージが整いました。

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