鬼滅の刃 / 吾峠呼世晴 13巻 感想 【ネタバレあり】

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分裂する鬼。喜怒哀楽の性質を持った四体がメインとなり、炭治郎、禰豆子、玄弥は迎え撃つ。押しつ押されつの攻防を繰り広げるが、能力の違う四体の攻撃に惑わされ少しずつダメージを負う三人。

飛ばされた時透は襲われていた小鉄を助け、鋼鐵塚が作業する小屋へ。そこで上弦の伍、玉壺(ぎょっこ)と出会う。刀鍛冶を庇いながらの戦闘に、致命的なダメージを受けてしまう時透。鬼の血鬼術に捕まり、絶体絶命の窮地に。

不穏な気配を感じた甘露寺は、里へ。襲われている刀鍛冶たちの助けに入った。

防戦の炭治郎たち。禰豆子が炭治郎の刀を握る。すると、刀は赤く染まり炎を纏った。その刀は、かつての無惨を追いつめた剣士の刀に似ていた。その剣士の姿が、炭治郎と重なる。炭治郎の強力な一振りは、鬼に初めて効果的なダメージを与えた。

喜怒哀楽の四体を斬っただけでは倒せない、五体目が居ると察した炭治郎は隠れていた五体目の鬼を見つける。共に戦う玄弥に五体目を任せ、四体の相手をする炭治郎。

玄弥は五体目に刀を振るが、斬れない。今の玄弥の実力では、上弦は斬れなかった。炭治郎が隙をつかれたその時、玄弥は炭治郎を庇い重傷を負う。悟った玄弥は、五体目を炭治郎に任せることに。引き継いだ炭治郎は炎を纏うその刀で五体目の首に刃を掛けた。

【感想】

白熱する上弦の肆との戦闘がメインの13巻。今度は四体分裂の鬼でした。本体は五体目なのでしょうか。よくわかりませんが、敵が多くそれぞれが違った戦い方をするため苦戦は必至。そこで新たな力として身についたのが、爆血刀。禰豆子の血鬼術と炭治郎の刀のコラボ。大きな伏線ともなり得る炭治郎の姿が描かれます。

 

鬼滅の刃 13巻 112話

また、玄弥もクローズアップされていますね。柱として君臨する不死川の弟。過去話も挟み、玄弥の葛藤が分かります。
短気で横暴な性格だと思っていたら、結構繊細なキャラでしたね。だいぶ印象が変わりました。途中から鬼みたいになってしまったのは何ででしょう。しかし、死にませんよね、玄弥。

しかし、玄弥の過去の、化け物になった大切な人を殺す辛さとか、魘夢の時の信頼する人に悪意のある言葉をぶつけられる幻覚とか、どれも個人的にテイルズオブシンフォニアを思い出して気が沈んでしまうんですが…。笑

それは置いておき、一方、時透と言えばピンチのまま巻を跨いでしまいました。まあこんなとこで終わるわけありませんが…。自己中だった時透が炭治郎の言葉で少しずつ行動が変化していく様子が、若さを感じさせて良い。霞の強さがどれ程のものか次巻に期待します。

甘露寺は少しだけ。上弦の伍がどんどん出す鬼が厄介。甘露寺のキャラは画面が明るくなって好きです。

上弦の肆のとどめとなるか…?というところで次巻。良いところで切りますね。今巻も面白いです。

ちなみに、112話の扉、アニメ化決定の喜びの扉ですが、前のページで刀鍛冶の里への襲撃が始まっているので誤解を招く扉だったとお詫び文がありましたが、少し笑ってしまいました…。笑
これは個人的には大丈夫だと思います。扉見て、ああ、ジャンプでなんか発表があったんだなと分かりましたし、タイミングが悪かっただけですね。祝アニメ化!なんて原稿には入れなくていいですし、こんなパターンよくある話。この作者さん、お詫びが多くて大変そうで…なんか、逆に一生懸命な感じが好感持てます。

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