鬼滅の刃 / 吾峠呼世晴 17巻 感想 【ネタバレあり】

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渾身の突きを繰り出したしのぶだが、やはり効いていなかった。捕まったしのぶは、上弦の弐に吸収されてしまう。アオイが駆けつけるも、時既に遅かった。

善逸が相対するは、上弦の陸、獪岳。かつて善逸の兄弟子だったが、自らの意志で鬼になった。雷の呼吸の継承者から鬼を出してしまった責任を感じ、二人の師であるおじいさんは腹を切って死んでしまっていた。

その恨みを抱えていた善逸は、獪岳は自分の手で、と決めていた。壱の型しか使えない善逸と、壱の型だけ使えなかった獪岳。二人を平等に弟子として育てていたおじいさんだが、二人の行く先は分かたれていた。

鬼となり力を付けた獪岳の型は、善逸を勝る。切り捨てられる善逸だったが、油断した獪岳へ、善逸は漆の型を打ち込む。陸の型までしかない雷の呼吸において、善逸自らが編み出した新しい型だった。その刃は、獪岳の首を切り落とした。

無惨を追う炭治郎と冨岡。そこへ現れたのは、猗窩座だった。
煉獄の仇に対して熱くなる炭治郎。その強さは既に猗窩座と渡り合えるまでになり、柱にも匹敵するほどにまで成長していた。
冨岡も加勢する。二人で猗窩座を打ちのめす。

猗窩座の挑発に心を揺さぶられながらも、自分の信念を貫く炭治郎。相容れない二人は互いに一歩も引かず攻防が続く。

猗窩座に吹き飛ばされた冨岡は、強者の前に無意識ながらも自らの力を最大限に引き延ばす。ついに、痣が発現した。

炭治郎は、猗窩座を倒すための算段を付けていた。攻撃を読まれてしまう、その猗窩座の能力の分析を行う。過去、父親が熊に対峙した際、殺気を持たずに首を落とす姿を思い出す。猗窩座の攻撃を、一度上手くかわせた。猗窩座攻略のための世界が一瞬だけ見えた。勝機を感じた炭治郎は、この感覚を武器に猗窩座に勝ちに行く。

【感想】

しのぶが死んでしまった……。

またも柱から脱落者が。上弦の弐は強かったですが、やはり首を斬れないというのはあまりにハンデが大きすぎました。しのぶは元々前線で戦うようなキャラじゃないです。非常に悲しい結末。

逆に、善逸はあっという間に勝利。いつの間にか身につけた新しい型。獪岳のことを知ってからの善逸はまるで別人ですね。じいちゃんを慕う、その一心が今回の話の全て。やるときはやる男でしたね。

後半は炭治郎・冨岡vs猗窩座。炭治郎の成長スピードは既にここまで。煉獄が苦戦した猗窩座に対して互角の戦い。これは確かに、柱の実力に近しいまでになっていますね。鍛錬を重ね、戦う度に成長をする炭治郎。吸収スピードが普通ではないですが、戦う度に何かしら得ていますので、一応理屈的にもおかしくはないのかな、とは思います。

煉獄との戦いがあまりに印象が強いため、ある意味一番見所のある勝負となる猗窩座戦。猗窩座と炭治郎のどうしても相容れない舌戦は見物。挑発しているわけではなく、おそらく素直な気持ちで炭治郎の心を逆撫でする猗窩座。だからこそ炭治郎は心の底から猗窩座を嫌悪し、怒りがわく。復讐の相手として申し分ない、悪です。

 

鬼滅の刃 17巻 148話

こうなってくると、猗窩座の鬼になったエピソードが気になってきますね。あるのかな、あって欲しい。出来れば同情できる方向で。そして、炭治郎がそれを知ってどういう行動をするのか、そこまでをセットで見てみたい。それとも、悪は悪なのか。いずれにせよ、鬼滅の重要なポイントです。

猗窩座攻略については、とってつけた感はありつつも言ってしまえば毎回そんな感じですしあまり気にしません。炭治郎は必死に考えてますので。モノローグ多めの鬼滅の特徴。とにかく、炭治郎の脳みそフル回転で出た攻略法が通じることを祈るのみです。

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