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2巻も全て1話完結の物語。大きな展開もなく、姫子と文治のやりとりがメイン。
1巻にも増して姫子の初々しさやかわいらしさが際だっていましたね。
年の差というのが今作の肝ですが、姫子の文治に対する思いや行動は、この年の差だからこそかわいらしく描けるのだなあとしみじみ感じます。
圧倒的な大人に対しての憧れや、自分の幼さへの葛藤など、純粋な姫子の性格と相まって非常にかわいらしい恋する女の子になっています。
また、それに値するほど文治がしっかりした大人なので、読んでいて齟齬もなくすんなり読めるのが良いですね。
三年があっという間だと周りから諭され、焦る姫子が可愛い。文治も姫子を子供扱いせず、立てている様子が格好いい。
女中では龍子にスポットを当てた話も。
幼い頃から姫子を可愛がっていて、文治に嫉妬している龍子。
お風呂のシーンは色っぽさがありながら下品さのない、ハルタ特有の描写。
龍子は若干コメディ要員になりつつありますが、文治とはいいコンビになりそう。
また、大隊長として、頭の固い少尉を諭すシーンは男として格好良かったですね。
この天道少尉はきっとこの時代では珍しくないタイプの性格だと思いますが、男尊女卑だったり、情や思いやりそっちのけで上下関係や規律を重要視するところだったり、今ではあまり考えられない思考回路ではあります。
だからこそ文治にツッコまれてしまうわけですが…。
また、そんな彼がお風呂場で「女なんて…」と言うシーンの返しで文治が笑いますが、こういった時に笑える人が本当の男だな…と思います。文治格好いいよ。
本人の意思なく決められた結婚、と文治から明かされ、まあそれはそうでしょうが、今後はこの結婚の経緯やらが明かされていくのでしょうか。
あまりドラマチックになると今作の雰囲気とは合わなくなるので、ゆっくり1話毎に丁寧に描かれることを期待してます。
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