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高校生の大塚京は不思議な能力の持ち主。人の感情が動いたとき、その人の頭上に「!」や「?」等のマークが見える。
京は同級生の三木のことが気になっていた。ある日、三木のシャンプーがいつもと変わっていることに気付くが、気持ち悪がられると思い伝えられずにいた。
この学校には不登校生徒がいた。宮里さんという女の子。京はある教室で隣同士でそれなりに仲良くしていた。その際に何気なく振ったシャンプーの話題、それから宮里さんは不登校になっていたのだった。
ある日、三木が京を気になっているという噂を聞いた京。シャンプーの匂いの意図、そして京の恋の行方は。
【感想】
原作は、「君の膵臓をたべたい」の住野よるさんの小説。
このタイトルは某漫画と重なってしまいますが、そんな奇抜なタイトルでもないのでまあ。
タイトルの「」の意図を知りたくて調べてみると、どうやら登場人物達の能力を示唆しているそうで、五人の登場人物それぞれに違った能力があるそうです。京だけではないのですね。
その特殊能力、京に関してはかなり地味ですが、積極的ではない京にとって最初の一歩を踏み出すきっかけにはなっているのかなあと思います。逆に翻弄されてしまっている部分もありますが…。笑
シャンプーの匂いから始まる青春もの。登場人物の若々しさと爽やかさが気持ち良いです。その中で引っ込み思案な京があれこれと思案を巡らしながら恋に向かう様子が甘酸っぱいというか。かわいいですね。
絵もやわらかいタッチでかわいらしくて、ふわっとした良い印象。
登場人物の五人がそれぞれの物語に関わる群像劇。京の物語は終盤で一つの決着のようなものが付きますが、これもまた次巻に続く大切な要素。特殊能力がもう少し物語に関わればなあと言う思いもありますが、爽やかな青春ものとしては嫌な感じもなく読みやすくて好きでした。
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