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不動産会社に勤める小森広海。お客として来た、家出と思われる自称漫画家の少女・境みちるの部屋探しをするも、みちるの希望にはことごとく合わず難航していた。
文句が多く、お金もないみちるに対して説教をしてしまうが、その際に放った「大家さんとHでもしてみますか」という発言がみちるの逆鱗に触れる。
冗談ながら自宅の空いている一部屋でも使うかと提案したところ、家まで行くことに。
先刻の発言を根に持つみちるは、家に向かう電車内で小森のスマホを使い、盗撮疑惑の写真を撮り小森を脅し、小森は部屋を貸さざるを得なくなってしまう。
自宅で王様のように振る舞うみちるに対してストレスが溜まっていく小森。不満が募り言い争いになったある時、お互いの要望をかけて勝負をすることになった。それは「先に感じたら負け」というゲームだった。
【感想】
社会人と若い女子の同棲生活の話。かなりエロに偏った内容ではあります。
タイトルの「ガイシューイッショク」とは「鎧袖一触」のことで、「わずかな力で相手を倒すこと」という意味。
胸が大きくやたらと色気のあるみちるに興奮せざるを得ない小森を嘲るようなタイトル。
みちるの性格はあまりに横暴で傲慢。ここまで好き勝手するキャラというのがどこまで読者にウケるかどうか…というのが今作の肝だと思いますが、個人的にはかわいさよりもヤバさの方が勝ってしまいましたが…笑
時折、純な笑顔や人懐っこさを見せる描写もありますが、正直それが不自然に思えてしまうくらいのぶっ飛んだ女王様キャラ。そういうのが好きな方にはハマるかも。
小森はお人好しな性格なのでいいように使われてしまいます。言われ放題で、やり返そうと思ってもみちるの暴言に挫かれてしまうというかわいそうな役回り。
今作のメインは二人の言い分をかけたゲーム。小森は勃起したら負け、みちるは感じたら負けというもの。これがピンと来なかったら厳しそう。
普段は強めのみちるも実はそういった経験はなく、実際感じてしまうというのがミソなので、青年誌でやるエロ漫画の王道という感じ。
みちるが今後デレるならそれは1巻のインパクトも活きるものですが…あまりやりすぎるとみちるのキャラが崩壊してしまうので難しくもあり…。
個人的には今のままのみちるはあまりに酷すぎるので、良い方向に転んで欲しいとは思います。
ラブコメ的展開もありそうですが、エロとは共存不可避なのでバランスが大事。
ただ1巻を読む限りは性癖にハマるかどうかという印象なので、そこが合致すれば好きな人はとことんハマるのではと思います。