ダイヤのA actⅡ/ 寺嶋裕二 8巻 感想 【ネタバレあり】

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連休二日目の練習試合相手は、機動力が自慢の強豪、白龍高校。

足で揺さぶりをかけてくるチームに対して、沢村・御幸バッテリーは力を試されます。

先発の沢村は、前日の試合に出場できなかったこともあり、マウンドに立てる喜び、楽しみを噛みしめ自分のするべきことを全うします。

エースの座を追いかける側として、大きな転機となり得る試合に挑みます。

【感想】

沢村がエースの座に近づく大きな試合。

改良を重ねている変化球、ナンバーズが少しずつ形になっているので、実践で揉みながら使えるようにしていく様子は見ていてわくわくしますね。
まだ奥の手が、という意識を植え付けられるのはとても武器になる。
落ちる球は沢村にはまだないので、スプリットが投げられるようになれば更に楽になる。御幸も楽しいことでしょう。捕手冥利に尽きる。

追われる側の降谷は、ここのところ怪しい雰囲気。この巻でも走塁でやらかし監督に言われる始末。
安定感がエースには必要、ということで降谷の欠点が見え始めている今、そこを沢村が補えるかどうか。
補った上で、試合を作る投球が出来るのかどうかが、この試合で試されています。

機動力のある対戦相手では投球のみに集中できず、精神が削られる戦いになりますがその中でも耐え抜き投げる沢村。

何よりも、楽しんでマウンドに上がっていることが、大きな強み。プレッシャーに押しつぶされることなく、自分の役割を理解しながらマウンド上を楽しんでいる。

沢村の真価が問われる試合も大詰めです。