ダイヤのA actⅡ/ 寺嶋裕二 31巻 感想 【ネタバレあり】

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降谷の調子が少しずつ崩れ始めます。

先頭に四球を出し、ワンアウトを取るもののカルロスにバスターエンドランを決められてしまいます。この辺、カルロスは本当に器用です。

一死で二・三塁。スクイズを仕掛けてきた白川に対しバッテリーの読みは当たりウエスト…しますが必死に食らいつく白川。なんとかバットに当て、しっかり転がします。

そしてホームイン、稲実がついに試合を動かす先制点を上げます。

続く山岡。屈指のホームランバッター、豪快に叩いた打球はレフト後方へ。下がる麻生はギリギリのところで掴みますが、フェンスに激突し、そのまま担架で運ばれてしまいます。

守備の面で買われているのが麻生。ここで最大の見せ場でしたね。これが抜けてれば正直試合を決定づけるものになっていたかもしれないので、これは超ファインプレー。

ただ交代となってしまったので、このあとのレフト、たぶん結城ですが、守備が不安。こういうのが重要な場面で問題になったりするんですよね…何もなければいいですが。

先制された青道ですが、続く攻撃で倉持が粘りに粘って四球。そして盗塁。この盗塁は本当すごいなあ…。サウスポーの目を盗んで、ストレートでも決めてしまうという。地力がすごすぎるし、何よりメンタルが強すぎる。

接戦でノーアウト一塁。中盤に入ってバントではなく盗塁。バッターの春市も、倉持のスタートを見て降るのを止めるという粋なシーンも一瞬でしたがありましたね。

これが二人の連携、という描かれ方でしたが、兄とはやっぱり違うので、二人だからこその信頼関係という感じがして非常に良かった。

春市は進塁打、白州はデッドボール。この白州のデッドボールも、白州の想いの演出を挟んだのもあって印象深い。

白州って最初から、目立たないしこれといった特技もないしキャラ性も薄いし…それが良いんですが作品の位置づけとして何者なんだと思っていましたが、ある意味こういう真っ直ぐな努力家で堅実なキャラ、珍しいので面白い。特徴的なキャラばっかりだから逆にちゃんとキャラが立っている風にも見えます。

そしてそして、4番の御幸。因縁の二人。決め球のチェンジアップを何とか引っかけて片手ですくい上げ、ライト前へ落ちるヒット。タイムリーとなります。

痺れますね、やっぱり。

続く前園はまさかの初球セーフティスクイズ。三塁にうまく転がし、鳴の送球も間に合わず成功、勝ち越します。

今大会で初めてビハインドを経験する稲実。久しぶりの展開にチームは揺れますが、キャプテンの声もあり切り替えて臨むナイン。福ちゃんは本当不思議な、特殊なキャプテン。

この流れをものにしたい青道と、なんとか断ち切りたい稲実。バッターは降谷。というところで次巻。どうなるでしょう…。

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