ダイヤのA actⅡ/ 寺嶋裕二 14巻 感想 【ネタバレあり】

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青道vs西邦の練習試合。初回から飛ばす沢村はテンポよく投げ西邦打線を抑え込む。
対する西邦のエース、明石も気迫のピッチングで青道打線をシャットアウト。

レギュラー陣が控えに回る青道ですが、なかなか捕らえきれず後半に差し掛かるが、そこで結城の一発が飛び出す。続けて1点を追加し、2点先制した青道。

しかし、疲れの見え始めた沢村が徐々に捕まり始め、1点を返されなおもピンチ。
荒れるナンバーズを封印しストレート一本で思いのこもった投球。奥村の強気のリードもありなんとかピンチをしのいだ沢村。

疲れはピークに達しているはずの沢村だが、残りの回も続投志願。チームを任された沢村の、終盤に期待がかかる。

【感想】

今日だけは結果が欲しい、という沢村の気迫。今日だけはって言い回しにツッコむのは野暮です。
ここで結果が出ればエースナンバーを与えられる可能性が非常に高い。降谷が不調の今、ここしかない沢村の正念場。その気持ちが、読者にも伝わってくるというのが本当にすごい。

奥村光舟もここにきて存在感が増しています。沢村に対して苦手な人だと思いつつも、この人の期待には応えたいというリスペクト精神も持ってる。気難しいキャラですが、ようやく良い部分が見えてきたように思えます。

練習試合があまりに白熱しすぎて、平行している日米親善試合は完全にオマケ扱いに。
作者もコメントしているとおり、もったいなかったですね…。別に無理にこの巻に結果を入れなくても良かったと思うのですが、なかったらなかったで、日米の方はどうなった!って文句が出るのでしょうか。
作者に読者の忖度はして欲しくないので自由に描いて欲しいのですが、どうなんでしょう。まあ実際のことはわからないので言うだけ仕様のないことですけれど。

とにかく沢村の熱のこもった14巻。夏前のピークなのは間違いないです。