ダイヤのA / 寺嶋裕二 27巻 感想【ネタバレあり】
ダイヤのA(27) (週刊少年マガジンコミックス)【ネタバレあり】
三年生との引退試合。監督の辞任を知った一・二年生は特別な思いでこの試合に賭けます。
【感想】
それぞれのキャラクターが活躍し始めた試合。これだけ練習していて、結果が出ないというのも酷な話で、当然出るときには出てくるのがこの漫画の良いところ。
東条のバックホーム、ゾノのホームラン、沢村のクリス打ち取り。
三年生の思いは、一・二年生に確実に届いています。
腑抜けた試合は出来ない、秋大会優勝すればセンバツ確定、甲子園に行ける。
そうすれば監督は簡単には辞められない…。
御幸の一言でチームの揺らぎがぴしっとしまった。キャプテンとしての役目ですね。
「キャプテンが迷うとチームが揺らぐぞ」
というのは、結城の言葉。
このようなセリフは他の漫画にもありますが、リーダーはどんなときでも前を向いて、皆を引っ張っていく責任がある。
リーダーが崩れたとき、メンバーに動揺が広がるのは間違いない。だからこそ、リーダーだけは、どんと構えていなければならない。
それだけの重圧の中で、キャッチャーもやり、ピッチャーも支え、マルチタスク甚だしいですがそれを出来るのが御幸、ということですね。
でも御幸は御幸で苦労して、意外と迷ってもいて、冷徹なようで一番人間らしさのあるキャラクター。
正直、第二の主人公とも言えるほどに存在感があります。そんな御幸にもっとスポットを当ててほしいですね。