クレイジーフードトラック / 大柿ロクロウ 1巻 感想

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砂漠を走る一台のトラック。ゴードンは客に振る舞うためのサンドイッチを調理するが、ここしばらく客には出会えていない。

ある時、道ばたに倒れている少女を拾った。名はアリサと言い、食欲旺盛でいつまでも服を着ない、変わった少女。

しばらくトラックを走らせていると、軍の人間が声を掛けてきた。どうやらアリサを探しているらしい。とぼけるゴードンに詰め寄る軍の人間。攻撃的な軍に対し、ゴードンとアリサは反撃をしてしまう。

軍からは追われる立場だというゴードン。謎の少女アリサと共に、追っ手も何のそので今日もフードトラックを走らせる。

【感想】

砂漠なのか何なのか、荒れ果てた世界で軍に追われながら旅をする一人のおっさんを描く作品。何て言ったらいいんだろ、でも面白い。

フードトラックを何故運営しているのか、ゴードンというおっさんには謎が多く、1巻ではあまり明らかにされません。
ただ、喧嘩が強く、トラックには武器を装備し追っ手を備え付けの大砲で追い払うというまさにクレイジーなフードトラック。サンドイッチを鼻歌交じりに作りながら、ただ旅をするだけ。この人は何者なんだ。

クレイジーフードトラック 1巻
クレイジーフードトラック 1巻

途中で拾った女の子、アリサ。この子は軍に大きく関係のある子で、おそらく普通の人間ではない。この子を巡り軍と対峙することになりゴードンは巻き込まれるわけですが、面倒見が良く落ち着きがありつつユーモアもあるゴードンのキャラは、こんな状況でも不穏な空気にさせないというとても良い魅力があります。

クレイジーフードトラック 1巻
クレイジーフードトラック 1巻
クレイジーフードトラック 1巻

その後は軍の少佐が追っ手側のメインとして動き、アリサとゴードンの正体が少しずつ明らかになっていく展開。説明が少ないながらも必要な情報は小出しにしてくれていて、とても読みやすい。料理ネタ等の小ネタも挟んでくれていて、このバランス感は非常に良いです。

追われながらも飄々と旅をする二人に何だか惹かれてしまう、クレイジーで面白い作品です。

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