僕とロボコ / 宮崎周平 1巻 感想

↑試し読みできます。(画像クリック)

AI搭載の超高性能メイド型ロボット「オーダーメイド」。そのかわいさと汎用性の高さで大ヒットを記録している。

小学五年のボンドは、自分の家にもオーダーメイドが欲しいと母親にねだり、その便利さに母親も納得しついに購入が決まる。

オーダーメイドが届くその日、響くインターホンに嬉々として玄関の扉を開けるが、目の前にいたのはいかつい体格でバイクに跨がるメイドロボだった。

【感想】

メイド型ロボットのロボコを中心としたギャグ漫画。

本当はかわいくて仕事の出来るオーダーメイドが来るはずが、いかつくて仕事も出来ないオーダーメイドが家にやってくるというストーリー。

ギャグ漫画なので当然ですが、ボケとツッコミのオンパレード。ジャンプのパロも多く、新旧問わずぶち込んできます。

ロボコの喜怒哀楽の激しさ、一生懸命さ、ずる賢さ…メイドでありながらまるでおっさんのような言動で一つ一つが面白い。
少し低年齢層向けで古くさいノリですが、ネタやセンスは大石浩二さんを彷彿とさせる光るものがあります。「いぬまるだしっ」ほどの強烈なネタは少ないですが、十分近しいほどのレベルです。

ドラえもんをオマージュしたガチゴリラとモツオ。(表紙もそうですね)
ドラえもんを完全に逆手にとって、「いじめっ子と見せかけて実はイイヤツ」キャラは鉄板で面白い。かなり多用しますが毎回面白い。何より、イイヤツなので同時に気分も少し良くなるという相乗効果が良いです。このネタはいつまでもいけますね。こういう鉄板ネタがあると作品全体が安定しますね。

しずかちゃんポジション、お母さんポジション、ベースは過去の偉作を真似てはいますが、この作品なりに独自に上手く昇華していると思います。

ドラえもんと違い、説教臭さが少ないのも個人的には高ポイント。読者に負の感情を与えるようなものがことごとく排除されているように感じて、ギャグ漫画にしては割と珍しい。僕はこういった方が好みです。

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