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次のイベントに向けて何か出来ないかと考える奥村は、前のイベントでお世話になったオギノに師事を仰ぐことに。
コスプレは二人でやるもの。リリサの思いに応えるためには、自分も本気で頑張らないといけないと感じる奥村。こうしてカメラマンとしての特訓が始まった。
ある日、突然生徒会が部室へ訪れる。漫画研究部が部の要件を満たしてないということで、研究会へ格下げになるとの通達だった。
併せて部室も引き渡すことになってしまった。私物で溢れたこの部室は引き渡したくない奥村。部の要件を満たすために顧問の先生を捜すことに。そこで候補となったのが新任のまゆり先生。このまゆり先生こそ、リリサが憧れているコスプレイヤー、まゆらだった。
教師になる夢を叶えるため、相応しくないコスプレイヤーという趣味を捨てたまゆら。それでもまだ、コスプレが好きという気持ちは捨てきれないでいた。
奥村の熱意に負け、顧問を引き受けることになったまゆら。部の存続のために、あとは活動報告が必要。そこで、まゆらは児童教室での朗読ボランティアを提案する。
コスプレをしながらの朗読が好評でレポートも書けた奥村とリリサだが、何か腑に落ちない。これは部の活動として正しいものなのか。コスプレ活動は、部の活動として書けないものなのか、隠さなくてはいけないものなのか。
正々堂々、好きなものを隠さずにいたいというリリサ。近々大きなコスプレイベントが行われる予定で、それを活動報告にしたいことをまゆらに主張した。
コスプレを捨てる道を選んだまゆらに深く刺さったリリサの強い意志は、まゆらの心を動かす。やるからにはとことん。まゆらも協力してくれることになった。
イベント当日、果たして奥村とリリサは結果を残せるか。そして、部の存続は…。
【感想】
2巻でコスプレを披露する楽しみを知ったリリサ。奥村も同様に感じていて、より本格的に活動する方向性が見えました。
そんなとき、今更というかようやくというか、部に指導が入るお決まりのパターン。しかし生徒会が理解がある優しい人たちという、あまり見ない感じです。だいたいは生徒会がイヤな奴として君臨するものですが。
部の存続も活動報告というなんだか曖昧なハードルですが、この流れがまゆらの関わる話に繋がるわけですね。
部員が二人だったり部室を私物化してたり部として認められてたことがそもそもおかしいのですが、まあいいか。
まゆらのキャラクターは社会人的には刺さる部分も多そうな、急にリアルな話。
夢と趣味の間で葛藤するという、少年ジャンプというより青年誌に近いですが、個人的には好き。主人公たちはその対比となるわけで、若さと前向きさがまゆらには眩しい。だからこそ協力するわけですが。しかし、まゆらのキャラが見た目に反して結構強烈で面白いですね。
次巻はコスプレ界の強者と当たるそうで、いまいちコスプレの優劣がわからないんですがベストを尽くしてもらいたいですね。