↑試し読み、購入できます。(画像クリック)
シェアハウスの暮らしも当たり前になってきたさつきとみやこ。
ゲームの話題がないと会話が出来ない、と豪語するさつきだが、普通に会話は出来るしコミュ障ではないよと返すみやこ。
さつきは、みやこが相手だからだ、と気付く。きっと、友達として、とても好きだからだ、と。
オフ会で様々な人にあってイメージとのギャップを感じるさつきだが、ゲーム内でリアルの中身を考える必要はないと返すみやこ。
さつきもみやこにあった時、初めはギャップを感じたが、今はゴローの中の人が実際に知れて良かったと思ってる、と伝える。みやこからいつまで居ていいのと聞かれ、いつまでも居ていいよと返すさつき。みやこは、ここの居心地の良さを強く感じる。
さつきは、バイト先の新しい店長から契約社員の話を持ちかけられる。
嬉しい反面、転勤の可能性もあることを考えると今一歩踏み出せない。みやこは応援してくれるが、果たして…。
その他、みやこの友達に紹介されバーベキューに誘われる話、みやこをお出かけに誘いたい話、他短編収録。
【感想】
徐々に、でも確実に前に進む二人。
ドラクエⅩ絡みのネタが当然多いですが、二人の関係性はゲームの話を通じてうまく進展させてくれるので、1巻ごとに話が進んでいくのが分かります。
それと同時に何もない1話完結の話もちょくちょくあり、日常エピソードとしてさらっと読める良さもあり。
異性が同じ屋根の下、というシチュエーションですが、こういう形で上手くいくことも当たり前のようにあると思っていて、
むしろ結婚がゴールとするならば、ここで「何もないけど楽しい」と思える相手こそ、結婚後も続く相手じゃないかなあと個人的に思っています。
恋愛感情が先走って盛り上がると、先が見えないことがしばしば起こりえるので、今ここで冷静な感情で相手のことを知っていく、という段取りがむしろ良いことなのかなと。
さつきとみやこに関しては、脈が全くないというわけではないので、一番楽しく、一番上手くいく出会いをしたのでは…と思います。
契約社員の可能性を残してさつきは優柔不断さを見せそうですが、みやこの性格的に男を見せなければならない時がすぐ訪れそう。
協力的なみやこに、本音を言わなければならないとこです、さつきは。きっと自分でもまだ理解していない本音に、いつ気付けるか。
だらだらこのシェアハウス生活を見ていたい気持ちもありますが、恋愛の進展は少しずつでも期待したいところです。