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同期会を開き、館の秘密の共有を図るケイトとエミリコ。サラとイザベルミラベルには怪しまれていますが、うまく出し抜き同期会を決行します。
この同期会で今作怒濤の種明かし。ここまでで明らかになっていることを、同期に説明するという形で分かりやすくかつ驚きとともに描写します。
シャドーハウスの秘密、ひいてはこの作品全体の謎だった部分、そして今後の目標に至るまでがこの同期会に集約されています。
そして仲間がいることの重要さを再認識し、一致団結してこの館に立ち向かうという決起集会のような役割を果たしました。
9巻というちょうどいいスパンで、主人公周りのこのエネルギーを感じられるのはワクワクしますね。どういった作戦でこの先進めていくのか、楽しみです。
その後は、元は人間だったということを思い出した生き人形たちの過去の記憶。
みな、同じ村で同じ学校に通い、シャドーハウスで仕えることを目標に勉学に励んでいたということが明らかになります。
しかしエミリコだけは別。身寄りがいなく、サーカス団に拾われそこでも不遇な扱いを受けていたところ、みんなに目をかけられシャドーハウスの選別会へと誘われる形で一緒になっていました。
選別会というのはシャドーハウスに仕えるための試験のようなもの。エミリコもうまく潜り込み選別会へと出席することになりました。
しかしエミリコはその時点で、自分の名前というものがなく、劇の前に偶然出会ったシャドーから名前を借り、「ケイト」と名乗り選別会へ臨みます。
ここで出会ったシャドーこそ、エミリコのシャドーであるケイト。
何故エミリコに会う前から今の姿形になっていたのか、その謎をエミリコは直接ケイトに問い、ケイトは時期を悟り、全てを語ります。
本名はケイト・ミラー。ミラーハウスを取り戻すために館へ来たと言うのでした。
生き人形のみなが住んでいたのは、ミラーサイドという名の村。ミラーハウスとの関係も謎で、シャドーであるケイトの存在もやっぱり謎。
ケイトに秘密があったというのは正直予想していなかったので、新たな謎に少し驚きましたね…。
でも館の秘密は全く知らなかったんですよね。何のためにシャドーハウスにいたのか、ミラーハウスとは何なのか、まだまだ面白くなりそうな予感です。