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美術の先生である三好直道は、二次元好きなオタク。特にフィギュアへの熱は凄まじく、自ら作るほど。そんな三好に言い寄る女子高生、白石。モデルをしており、少し軽い性格の白石は、三次元に興味のない三好をどうにかして自分の虜にさせようと必死だった。
ある日、三好が参加したホビーフェスで一人の女の子と出会う。名は千尋リンドバーグ。ハーフでかわいらしいリンドバーグは、地方から上京したばかり。三好の作ったフィギュアに惚れ、タダでくれたお礼に食事へ。
そのまま酔った勢いでホテルまで行き、カラオケを楽しんでいた。リンドバーグは趣味であるコスプレを披露、楽しくなった三好と共に酔いつぶれるまで遊び尽くした。
夜が明け、ベッドの上。三好の隣には裸のリンドバーグが。やってしまった…と後悔する三好。対してリンドバーグは昨夜のことが嬉しくて仕方ない様子だった。
翌日、三好の学校にリンドバーグが転校してきた。高校生だったリンドバーグ。上京したものの泊まるところがなくなってしまい、アテがないという。三好は自分のしたことの責任を取るべきだという思いから、リンドバーグとの結婚を決意する。
【感想】
先生と女子高生の禁断のラブコメ。二人ともウブで二次元が大好きなオタク。そんな二人がその場の流れで夜を共にしたところから物語が始まります。
夜を共に、といっても特に何があったわけでもなく、三好の勘違い。リンドバーグもそういった経験はなく、ウブな二人同士という。そんな二人が飲みの流れでラブホに行くというのは謎行動ですが。
ハーフで人形のようなかわいらしさですが、訛りが激しくそのギャップが破壊的。また、コスプレをするとそのキャラに乗り移ったかのように性格が変わるという。ベタですが、このキャラだけで十分作品の華になりますねえ。
ラブコメではありますが、男性読者意識のサービスショットがかなり描かれるのでどちらかというとそういった方向の作品。リンドバーグはいいキャラなんですが、作品のコンセプトからちょっと惜しいキャラになってしまっていますね…。だらしないにしてももっと自律したキャラであって欲しかったなあと、そこだけ残念。
また、三好に言い寄る女子高生、白石が場をかなりかき回していくため、三好、リンドバーグ、白石の三角関係が激しくなります。白石は三好に言い寄るのをあくまで「ゲーム」と言いますが、後半の白石と三好の会話は見物。白石のキャラが少し明かされる展開に感心してしまいました。
作り自体はベタベタなものですが、リンドバーグのキャラが良く、かわいい絵柄からかすごく読みやすい。これと言って目立つところがないですが、エロ有りのラブコメとしては王道。ジャンル的に好きな人にはおすすめ。