ことり文書 / 天野実樹 1巻 感想

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天真爛漫なお嬢様、鳳小鳥。活発で体を動かすのが得意な小鳥は毎日外で遊び回っている。

執事の白石は小鳥のお付き。元気すぎる小鳥に上品さを求め色々と口を出しますが、全く意に介さない小鳥に手を焼いている。

そんな小鳥お嬢様と執事白石の日常を描いた作品。

■感想

元気に動き回るお嬢様・小鳥とそれに手を焼く執事・白石のお話。

天真爛漫と聞くと自分勝手な印象がありますが、小鳥は割と分別はあって、嫌みな感じはしなくて普通にいい子です。

白石も口うるさいですが、引くときは引きますし、自分に落ち度があると思えば反省もして、好印象。こういう凸凹関係の構図の割には雰囲気は良いですね。

特に1話が良いです。怪我をした小鳥を見つけてきた小鳥(ややこしい)が世話をして、白石が「飼いたいと言われたら困る」と心配していたところ、怪我が治ったらあっさり空に帰すというエピソード。小鳥の優しさが感じられて、この時点で、ああこの作品は大丈夫だ、と思いました。

以降も使用人が出てきつつもメインは二人のやりとりですが、お互いがお互いをちゃんと思っていることが分かるシーンが多いので読んでいて安心します。

起伏のあるお話ではないですが、優しいコメディとしては良作だと思います。

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