鬼滅の刃 / 吾峠呼世晴 11巻 感想 【ネタバレあり】

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炭治郎・宇随vs妓夫。お互い一歩も引かない接戦を繰り広げる。雛鶴の奇襲でチャンスを作るが、妓夫の動きは鋭く首まで刃が到達しない。

善逸・伊之助vs堕姫。こちらも攻防を繰り広げるが善逸と伊之助だけでは止めまでいかない。一旦炭治郎も加わり、三人で堕姫を落とす作戦に変更。伊之助の刀に賭け、サポートする二人。攻撃のみを考えた伊之助の二刀流が、炭治郎・善逸のサポートにより堕姫の首まで届く。そして、ついに堕姫の首を落とした。

同時に、妓夫の首も落とさなければ勝利ではない。堕姫の首を持って伊之助は逃げるが、背後から近づいてきたのは妓夫だった。体を貫かれた伊之助。宇髄は既に敗北していた。

炭治郎たち、全員が戦闘不能に。目を覚ました炭治郎の前には、妓夫。呆気もなく負けた炭治郎たちを侮辱する言葉を並べる妓夫。しかし、炭治郎は諦めていなかった。渾身の頭突きを食らわす。毒を盛ったくないと共に。意表を突かれた妓夫。炭治郎は妓夫の首へ刀を振り下ろす。
堕姫は立ち上がった善逸が食い止める。最後の力を振り絞り、堕姫の首へ壱の型を決める善逸。
炭治郎に押される妓夫だが、徐々に回復し動けるようになっていく。そこへ、倒れていた宇髄が助けに入った。一度心臓を止め、勝つための譜面を書いていた。
隙を作る宇髄、そして、止めは炭治郎。渾身の一振りを見舞い、妓夫の首に刃が通る。

堕姫は善逸の刃を受けながら堪えていた。もう少し。そこへ伊之助が加勢へ。気迫で動く伊之助。伊之助と善逸の刃は堕姫の首を落とし、炭治郎の刃は、妓夫の首を落とした。

炭治郎は目を覚ました。気付けば体は軽くなっていた。妓夫の毒が、いつの間にか抜けていた。そばには禰豆子が。瀕死の伊之助に禰豆子は近づき血鬼術を使うと伊之助の傷はたちまち回復。宇髄も死の間際だったが、禰豆子の血鬼術により回復。禰豆子の血鬼術は毒を燃やして飛ばす効果があった。

首のまま言い争う妓夫と堕姫。忌み嫌われていた妓夫の過去。堕姫を傷つけられ、人間に絶望している最中、現れたのは上弦の陸の男。そして、二人は鬼になった。

言い争いながらも、実はお互いを思いやっていた二人。本物の兄妹だった。死ぬ間際、二人はその思いを再確認し、共にあの世へと旅立った。

【感想】

遊郭編クライマックス。今回は濃密で圧巻な戦闘でした。丸々二巻、戦いっぱなし。

もうダメだろう、と思ってもまだ動ける。その繰り返しが主人公の底力と言いますか、バトル漫画の王道と言いますか。まさにこの戦いもそうでした。

個人的に熱かったのは、雛鶴を炭治郎が助けたシーン。まあよくある構図ですが、やっぱり良いですね。部下が力を振り絞って、上司が出来なかったことをやり遂げる。その後の、宇髄の感謝の一太刀が格好いい。まあ…結局斬れませんでしたが…。

 

鬼滅の刃 11巻 90話

最後は諦めない炭治郎の執念の勝利。痣が何やらどうにかなったようですが、まあそれは追々。顎貫かれたときはもうこれ終わったと思いましたけども、この状態で刀を振り下ろせるというのも凄い。

首を斬った後の、宇髄の逃げろー!の叫び。これって本当にヤバいときのやつだと思ったんですが、話を跨いだら全然なかったことになっていて拍子抜けしてしまいました。
これと同じような流れで同じようなコマ割りのシーンが他の漫画であったような…それが本当にやばいシーンだった記憶から、本能的に炭治郎終わったな、と思ってしまったんですが…思い出せない。
まあ、何事もなくてよかったんですが。

 

鬼滅の刃 11巻 94話

禰豆子の謎の治癒力。鬼化がますます謎を秘めていきますね。とりあえず、誰も死ななくてよかった。また死んでたら流石に殺しすぎだと思います。主要キャラ連チャンはなしの方向で…ありがとうございました。

そして、鬼側の過去をかなりピックアップ。やはり累の時と同様、鬼は元々は人間だったということをこの作品では重要視しているのだなと感じます。敵にも同情の余地があるよと、優しい炭治郎だからこそ描けるストーリー。そりゃ、鬼が悪いのは言わずもがな、自業自得ですが、勧善懲悪の物語で終わらせないのがこの作品の良いところだなあと。鬼滅は、炭治郎が主人公で本当に良かった。

しかし、宇髄も柱を抜けるそうで。鬼滅の世界ではここ最近は怒濤の環境の変化でしょうね。炭治郎は出世するのでしょうか。

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